完成しました。
仕上げの磨きとオイルで、ピシャッと引き締まりました。
チャームポイントはもちろん四隅の飾りレザー。
ここは、端の縫い線以外、接着はしてません。
なので、こういうのを見ると「剥がしたいっ!」となる方には無理です。
一方で、壊れかけの街やら、ようやく破った人生の殻やら、バーボンの香りと共に蘇る秘密の情事やらを連想できる方にはおススメ。
しかし暑いですねー。那須も。
そして、いい風吹いてる。
完成しました。
仕上げの磨きとオイルで、ピシャッと引き締まりました。
チャームポイントはもちろん四隅の飾りレザー。
ここは、端の縫い線以外、接着はしてません。
なので、こういうのを見ると「剥がしたいっ!」となる方には無理です。
一方で、壊れかけの街やら、ようやく破った人生の殻やら、バーボンの香りと共に蘇る秘密の情事やらを連想できる方にはおススメ。
しかし暑いですねー。那須も。
そして、いい風吹いてる。
いい塩梅に縫い上がりやした。
四隅の飾りレザーもね。いい味でてる。いい出汁でてる。
「あれっ?出汁変えたね?」
「わかりやすか?旦那さん、流石ですね」
なんて応えながら、目を合わせずに微笑みたい。ちょっとはにかんだりして。
…とまあ、まずは自画自賛です。いやー、なんか気持ち良かった。
さて、このブックカバーもこれから仕上げです。
ブックカバーを作るだけあって、本が好きです。
もの凄く読むのが速い人っていますよね。
もう、一日一冊みたいな。
比べたら目も当てられません。
面白いほど本ほど、遅くなってしまう。
終わってしまうのがもったいなくて、やるせなくて「今日からは10ページまで」「明日からは5ページ」などと上限を設けたりし始めます。ある意味エコ。
さらに翌日は2ページ戻って再開とか。
いや、止めておきましょう。
共感していただけることは、まず、無いお話でした。
…さて、ブックカバーの内側も完成して、外回りをヤスリ掛けして面を出しています。
キーボードにね、ぶちまけました、コーヒー。
球体に近いフォルムのカップを愛用しています。
その球体が、コロンっと。本当にコロンっと。
綺麗に口側を下にしてキーボードに乗っかりましたよね。
コーヒーを一滴たりとも無駄にせず、キーボードに供給しましたよね。
オリンピックになると、着地姿勢の良し悪しなんかが問われてくるわけですが、完璧でしたよ、もう。
10点10点10点10点と、なんだったら11点でも良いよってくらい。
カップもカップで「見た?今の見た?」なんてちょっと誇らしげ。
そんな中で制作を進めているのが写真のブックカバー。
特にね、私の心理状態を反映しているわけでは無いですよ。
まごころを感じるのは、幾つになっても嬉しいことです。
本日は、お客様から届いたメールをそのままお伝えします。(許可を得て掲載)
“黄丹”(おうに)というレザーブックカバーのA5版を、オーダーメイドで作らせていただいたお客様です。
大切なことを思い出させて頂いたのは、むしろ私の方でした。
心から、ありがとうございます。
お客様の声(東京都 M・K 様)
お世話になっております。
昨日、受け取りました!
本当に素敵なブックカバーで、ずーっと触っては眺め、触っては眺め…を繰り返しておりました。
しおりまで付けて頂いて、もう感激です…!
大切に、大切に使わせて頂きます。
私のこれからの人生と共に歩んでくれるこのブックカバーは、まさに一生ものです。実は最近、レザークラフトを始めたのですが、縫うだけでもとても手間がかかり、均等に縫えなかったり、ライターで焦がしたり* と大苦戦(笑)。
黄丹のブックカバーは縫い穴が多いのに、とても綺麗に作られていて惚れ惚れ致しました。
とってもとっても丁寧に作って頂いたのが分かります。
きっととても時間がかかっていることと思います。
本当にありがとうございました。
このブックカバーを見ると、毎日を丁寧に生きて行こうと思わずにはいられません。飴色になったころには、私も成長できているように頑張ります!
友人が会社を辞め、独立するのですが、その時のお祝いに本とブックカバーをプレゼントしようと思っています。
また、時期が近づきましたらお世話になると思いますがどうぞ宜しくお願い致します。東京はとてもいい天気になり、暑いです。
戸辺様もお体にお気をつけてお過ごしください。
* レザークラフトではライターの火を使います。
まもなく仕立て上がり。
レザーブックカバー “黄丹”(おうに)のA5サイズ版です。
あとは、仕上げのオイルが落ち着くまで、柔らかタオルにくるまれて1~2日。ぴったりサイズの本が手元にあって、型崩れを防げて良かったです。
そして、左側の奥にあるのは文庫サイズ。大きさと色合いの比較用です。使い込んでいくと、写っている文庫サイズの色よりも、もっと深く濃い色になっていきます。
…せっかくなので、赤でもありオレンジでもあるような面白い糸の色をもっと楽しんでいただく何かが欲しいとこですけどね…
レザーブックカバーが縫い上がった写真です。
ハンドステッチの表側と裏側の両方が写っています。
糸の色は、黄丹(おうに)といい、草木染めによるものです。柔らかくて優しげな印象です。
そして、ヤスリ掛けしたままになっているコバ(レザーの切断面)の染色と磨きに進みます。
コバに使う深い茶色が、コントラストの中で、これまた良い味を出すんですよ、はい。