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2016年12月7日 「なんで買ったの?」はお客様への最高の質問

革の蝶番づくりは、均等に穴を開けてから…
革の蝶番づくりは、均等に穴を開けてから…

どうもどうもこんばんは。冷えますね。
ぼちぼち晩酌でもいかがでしょうか。
今宵はウィスキーをアレしながらね、お客様の言葉に目からうろこが落ちたお話をちょこっとしたいです。

さて、システム手帳づくりが続いております。
革を蝶番にする下ごしらえですね~。

均等に穴を開けてゆきまして。
それを4つ一組で切り抜きます。
ズレたり切り過ぎれば、即、やり直し決定とい緊張感です。

4つの穴を切ってつなぎます
4つの穴を切ってつなぎます

ところでさっ。
お客様に「なんで買ったの?」と聞くことがあります。
毎回ではなくて、同じ作品を連続で注文されたり、気になったとき。

でっ、こないだ目からうろこがありまして。
「180度開いて使いやすい」
…というご意見を頂きましてね。

蝶番で開くもんで、作り手としては当たり前のことだったんです。
でも、革のシステム手帳では必ずしもそうではないんです。

手に持ったときに、自然に “く” の字に開くのが使いやすいって考え方がありまして。
そのために、わざわざ内側の革の横幅を外側より数ミリ短くして曲げながら貼ったりするんです。

私自身そう習ったもんですよ。
「曲げ貼りって言いましてね。便利でしょっ」なんて紹介したりして。

でもでも、システム手帳を机の上に置いてガッツリ描くならですよ。
180度開いた方が便利です。

…またですよ。
また、分かったっぷりしてたな~って反省です。
あなたはどんな風に思うんでしょね。

私らって、いつまでたっても勘違いしてばっかりなんですかね~。
そんな気持ちでウィスキーを舐めるよいですよ。

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2016年12月6日 ヌメ革がプレゼントに向かない4つの理由

バイブルサイズとミニ6穴サイズのシステム手帳のパーツ達です
バイブルサイズとミニ6穴サイズのシステム手帳のパーツ達です

いきなりですが、ヌメ革はプレゼントに向きません。理由は4つです。
クリスマスのプレゼントを選んでるかも知れませんからね。
このさいはっきり言っておきましょう。

さて、そんなわけでですね~。
今宵もぼちぼち晩酌でもしてゆきたいと思いま~す。

こしらえてますのは、引き続きシステム手帳です。
バイブルサイズは今回のチャレンジですけどもね。
ミニ6穴サイズも一緒に作ります。
大きさの違いがよく伝わるかと思いまして。

革は両方とも生成りのヌメ革です。
優しい手触りと風合いですが…
ぶっちゃけね、プレゼントには向かないと思うんです。

優しい手触りのヌメ革ですが…
優しい手触りのヌメ革ですが…

第一に、ヌメ革を避けてる人がいます。
傷つきやすいからっていう理由です。
…いずれ味わいになるって言うんですが…
そう思う気持ちも分かるとこですかね~。

次に、色が好きじゃないって人がいます。
確かに最初は肌色ですから。パッとしないといえばパッとしない。
なかにはねっ、色を塗っちゃったりする人もいるらしいんですよ。
まず綺麗には染まらないです。
革の手染めをしっかり勉強したとしても、完成品を染めるってのはめっちゃハードル高いですからね。
しばらく日に当てておけばほど良く茶色になるのに。

そして最後に、お手入れが嫌って人がいます。
これを言われるとどうしようもないです。
小物ならブラシだけでも良いんですが…

でもでも、コレは別の見方もできそうかな?
あくまでも個人的な見立てですよ。

物を大事に出来ない人って、深い問題を抱えてることが多いように感じるんです。
そしてそれはね、心の問題についての素人には手に負えない根深さで。
…ほんとにね、私の経験上の感覚ってだけですが。

そんなわけで、ヌメ革がプレゼントに向かない理由のお話でした。
もちろんっ、相手がヌメ革が大好きなら話は別ですよ~。私みたいに~。

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2016年12月5日 初めてシステム手帳を選ぶ貴方へ

バイブルサイズとミニ6穴サイズの用紙の比較
バイブルサイズとミニ6穴サイズの用紙の比較

今宵も更けて参りましたね。
寒くなると自然と代謝が落ちましてね。
ちょっと調子悪くなるのは当然だそうなんです。
だもんでねっ、ちょっとホットウィスキーでもやりたいと思いま~す。

さて、次の挑戦ですよ~。
レザー蝶番のシステム手帳に新たなサイズを加えますよ~。
一番人気。
バイブルサイズに挑戦です。

ご近所のタカダ文具店なんかでも、人気の違いは歴然なんです。
バイブルサイズの用紙は、一番見やすい棚にいっぱ~い並んでまして。
ちなみに、ミニ6穴サイズは下の方の棚にこじんまりとしております。

もしこれからシステム手帳を使ってみたいとお考えでね。
どのサイズかお悩みだとしたら、オススメは間違いなくバイブルサイズです。

なんといっても用紙やパーツの種類がダントツに多いんです。
おのずと自分好みのシステム手帳にしやすいわけです。

例えば…
デイリーとウィークリーの予定表を入れて~…
ノート部分は方眼用紙でしょ~…
カードポケットと定規もちょっと欲しいかな…
ペンホルダーも付けたいな…
そうそう、計算機ほしいっしょ…
…なんつってね。

そういうカスタマイズの自由度がいっちばん高いんです。

バイブルサイズの型紙を描きました
バイブルサイズの型紙を描きました

「じゃっ、なんで今までバイブルサイズを作らなかったの?」って思うかも。

ぶっちゃけね。
ほんとぶっちゃけ、レザー蝶番のシステム手帳は作るの大変なんです。

特にタテに長くなって蝶番の歯の数が増えますと、どんどん大変になる。
歯を一個いっこヤスリで削って噛み合わせを調整しますので。

…でも、私ももう十分な数稽古をこなしたでしょう。
「今なら出来る気がする」ってヤツです。
「今ならカメハメ波うてる気がする」ってアレです。