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2013年10月11日(第二部) 「おやつ」と「おつや」の構成要素は一緒?

型紙に実物を重ねてみた図
型紙に実物を重ねてみた図

第二部、四日目…
さすがに「スペシャルドラマ“マグロ”」も四夜連続はキツイでしょう。渡さんも視聴者も。

「パトラッシュ、疲れたろう?僕も…」
なんて寝言みたいなことを言いかねないわけです。

そんな弱々しいことを口走っていたら、オーダーメイドのご依頼者様から励ましのお便りをいただきました。
依頼された手帳と一緒に。

探偵的には「現場100回」かな?
商売人的には「原点にあたれ」かな?

手帳のブランドのサイトに掲載されているサイズを元に、目測で型紙を作ってきましたが、やっぱり実物を見ると違います。
横幅は10mm近くも直すことにしました。
やっぱり、現物を見ないとね。
「おやつ」と「おつや」の構成要素は一緒だから、非常に似たものと予想されるみたいなことになりかねないわけです。

そして不思議と疲れをいとわずいけるのは、遠くに光が見えたからか?
いえいえ、温かい心遣いを感じられるからでしょうね。

「マグロ」もね、見てるみんなまで「もうだめだ」ってなってから、テンション上がっちゃうような曲が掛かり始めるわけですよ。

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2013年10月11日(第一部) 目に見える成果と見えない成果

手縫いの特徴が分かる写真です
手縫いの特徴が分かる写真です

「すーっげー進んだじゃん」
…って思いませんでしたか。

長財布の小銭入れ部分です。
左下に写っている札入れのパーツと合わさって、小銭入れや札入れの部位になります。

いやー、昨日までがね。
型紙の段取りと裁断後の下ごしらえがね、手間が掛かるんですよ。
それでいて、あんまり進んでいるように見えない…

そういうことって、良くあることかも知れません。
でもね、見える成果の為に焦ったときとか、あんまり良いこと無かったなー。なんてねー。

そうそう、これ面白い写真なんですよ。
手縫いとミシン縫いの違いが分かります。

大きく写ってるパーツの上側に、一周縫い終わってるとこがありますね。
ここの縫い線は、ピシッと真っすぐでしょう。
それで、縫ってる途中のとこは、クネクネしてるの分かるでしょうか。

どっちが表ってわけじゃないんですけど、片方が真っすぐ、片方がクネクネが、手縫いの特徴ですねー。
手縫いの味わいなので、私はクネクネを表側に出しております。
気付く人は本当に少しなんですけどね。

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2013年10月10日(第二部) 渡さんとマグロの戦いもね、二夜連続までだったわけで

レザー製品用には見えない型紙
レザー製品用には見えない型紙

第二部です。
三夜連続の第二部。

そして、とてもレザー製品の型紙とは思えないものが出来上がってきてます。
これが手帳カバーになってやろうじゃないのっていうんですから。

全部が無駄になるかも。
でも、ここまで作る道中で、ぼんやりした雲みたいなものでしかなかったものが、細部まで思い描けるようになってきました。
作ることそのものが、次のアイデアを出したり、まとめることにつながっていそうです。

ただ…今夜は、ここまで。
なぜなら、…渡さんとマグロの戦いもね、二夜連続までだったわけで。
あれ、好きだなぁ。

いやいやいやいや。
もうちょっとだけ、進めてみよー。
こういう時こそ、大物が喰い付くのかもしれません。

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2013年10月10日(第一部) レザー長財布の下ごしらえ

床面とコバの仕上げの模様
床面とコバの仕上げの模様

那須はしとしと雨降り。
こういうときは、やっぱり物作りがいいでしょうね。集中して。

さて、裁断の終わった長財布のレザー。
昨日のうちに、床面(とこめん:レザーの裏側)の磨きは終わってます。
うっすらと、のりしろを残して艶やかになっているの、見えるでしょうか。

今日は、コバ(レザーの裁断面)の仕上げです。
厚さ1mmの裁断面を、表側、裏側からヤスリ掛けして丸くします。
そこに、横、表側、裏側の3回に分けて、アクリル系の溶剤を塗って、帆布で磨き上げると…

大きく写ってる2枚のレザーの下側が、コバまで磨き上がったもの。
全部のパーツが終わったら、明日までは乾燥させておきたいとこです。

下ごしらえってとこでしょうね。
レザーと色違いの溶剤での下ごしらえは、緊張感高めです。

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2013年10月9日(第二部) “小さな一歩の法則”

蝶番の手帳カバー、型紙の試作
蝶番の手帳カバー、型紙の試作

第二部です。
二日連続の第二部。

…あれ思い出すね…

「まぐろっ。二夜連続」

…っていう番組の宣伝。
マグロ漁師たちの命がけの一本釣りドキュメント。
年末年始にやるあれ。好きだなぁ。

とまあ無駄口はこの位で。

第二部は、ユニークな手帳カバーのオーダーメイドについてです。
アイデアをまとめきれていないので、一部のパーツだけで型紙作りに走っております。

「どうしたら前に進めるんだ?」
などと困っていたとこもあるのです。正直。

したらね、やっぱ“小さな一歩の法則”(by マイク・マクマナス)ですよ。
平たく言うと、つべこべ言わねーで、心が本当に求めてることに向かって一歩を踏み出せってことかなー?

心の底では小説家になりたい人が、机を片付けてペンを置いてみるとか。
音楽が好きでたまらない人が、ギターをカバーから外してみるとか。
その程度の。

…いや。いやいやいや。
お客様からね。
「時間掛かってもいいですよ」って言っていただけてるからって、言い訳してるわけじゃないですよ。無いですとも。

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2013年10月9日(第一部) 一発で当たったらプレゼント差し上げましょうかね?

裁断が終わったオーダーメイドの長財布用レザー
裁断が終わったオーダーメイドの長財布用レザー

ほとんど焼けていない白っぽい色。
ふわっとした手触り。
青草のようなかすかな香り。
なめして間もないレザーの香り。
触れるとキュッキュッと鳴ります。

裁断が終わったので、並べてみました。
オーダーメイドの長財布の全てのパーツでーす。

ところで、この中で一枚だけ厚みの違うパーツがあります。
レザーが足りなかったわけじゃないですよ。
そこだけは少し厚めにしたいとこです。

これねっ、一発で当たったらプレゼント差し上げましょうかね?

これがいつか、濃くて艶やかな飴色になるんですねー。
その時も、気に入ってもらえていることを祈って。

…さあ、次はパーツごとの仕上げ。
何もしていない今しか仕上げられない場所を、仕上げていきますよ。

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2013年10月8日(第二部) 「お任せ下さい」

蝶番の手帳カバー案
蝶番の手帳カバー案

本日、第二部です。
某ニュース番組みたいな感じ。

さて、こちらもオーダーメイドをご依頼の型紙作りです。
うーん、いやっ…まだ型紙まではいってません。

レザーで蝶番を作ったブックカバーが、ご好評いただいていておりまして。
その蝶番を使って、お気に入りにの手帳のカバーが出来ないだろうかっていうご依頼です。

多才なんです。
アイデア豊富なんです。
物作りについて。
お客様自身が…

うーん…どうしたものか…でっきるっかな?でっきないっかな?…うーん…
…そんな時は、ちょっと声に出して言ってみます。

「お任せ下さい」

…良いセリフですよね。カッコイイ。かっちょいい。
これはぜひとも、静かに微笑んで、温かく低い声で言ってみたい。

「お任せ下さい」

ねー?