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2013年11月18日 小銭入れへのファスナーの取り付け

小銭入れの裏側
小銭入れの裏側

あたたかい陽気が続いて嬉しいです。
しばらく雨がちな那須だったので、その良さがすごく分かります。

写っているのは、小銭入れの部分の裏側です。長財布の小銭入れ。
もう、ファスナーを縫い留めてあります。

どこもねじくれ曲がったり寄ったりしてない。
ちょこんと乗っけたファスナーがそのまま縫われたような感じ。
うまくいってると思いますよー。
女性だと、分かったりするんですかね。
男でファスナーの取付の塩梅が分かるっていったら、同じようにレザーで作ってる人くらいですかね。

それにつけても、自分の持ち物で、こういうときの姿を見たことあるって人は少ないんじゃないでしょうか。
それにつけても、穏やかな日がしばらく続くといいなあ。

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2013年11月17日 レザーの打刻を接写

打刻したレザーを接写
打刻したレザーを接写

那須はポカポカの陽射しの日曜日、心地よいです。
そんな中ですね、飾りポケットの打刻です。
オーダーメイドの長財布用です。

こうして見ると、シンプルに横に打つのも綺麗です。
かなり接写で、パソコンだったら実物より大きく見えてると思います。
そう思うと、ちょっと恥ずかしいですね。
そこまで細かいとこ見んなよーっつって。
自分から見せときながら。
そういうものって、世の中にはいろいろあるでしょうね。

乾いてから染色するので、飾りポケットにはもう少し掛かります。
その間に、他のパーツの下ごしらえを進めていきます。

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2013年11月16日 ちょっと打ってみたくなりますかね

長財布用のレザーの打刻
長財布用のレザーの打刻

木槌を片手に約20cm四方のレザーと向かい合うこと6時間。
こんな打刻はどうでしょね?

格子状の配置は、オーダーメイドのお客様のアイデアなんですよ。
もともと、バスケットを編んだような模様を作るので “バスケットスタンプ” と呼ぶんです。
さらに、全体のデザインそのものも、打刻したものとしていないもので編んだような、オリジナルなデザインですねー。

打刻による表面の立体感が伝わりますかねー。
これが長財布になるんですよー。

ちなみに、右下に並んでる道具を左から順番に使っていくと、この打刻が出来上がりまーす。
ちょっと打ってみたくなりますかねー。

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2013年11月15日(第二部) 「世の中は情報戦だ」とするならば

オーダーメイドの長財布用レザー
オーダーメイドの長財布用レザー

偽装と誤表示って、流行ってますよね。エビとか。
基本的にテレビを見ない私に届く位ですから、かなりなものですね。

さて、長財布のオーダーメイド用のレザーを裁断しました。
壮観でしょ。われながら、こんなに使うんだよな―って、ワクワクします。
プラモの箱を開ける瞬間の、少年みたいなもので。
手の平と鼻をベタッとガラスにくっつけて、トランペット見つめてるようなもので。

そうそう、この並みいるレザーのパーツを見ながら思います。
レザーもね、見分けるの難しいですよね。
フェイクレザーの技術はどんどん進んでますし。
本物のレザーを加工する側の表現方法もすっごく自由ですし。

原材料の状態で見れば、虫刺されとか傷とか血管の跡とか、なめしの際に鉄分が残って黒くなっちゃってるとことか…
生きてたんだってことが生々しくて、分かりやすいんですけどもねー。

…エビもね、難しいらしいですね。
しかし「世の中は情報戦だ」とするならば、私は相当な負け組です。
赤子の手をひねられるような負け組。ひねられる方。

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2013年11月15日(第一部) 完成です。オーダーメイドのキーケース

オーダーメイドのキーケース
オーダーメイドのキーケース

オーダーメイドのキーケース、完成でーす。
シンプルでしょう。
それをね、丁寧に作り込みました。

キーリングを留めるレザーの縫い線は、二つのラインが一つになる個性的なものです。
もちろん、表側のステッチラインは一本で。

その辺りと曲線の周りは、縫い穴を一つずつ開けて精度を高めています。
直線と同じように叩き開けると、ステッチラインが乱れるんです。
切断面の仕上げも、われながら丁寧な仕立てだと思います。自画自賛ですねー。


*写真はクリックで拡大できます。
*刻印にはモザイク処理をしております。

キーリングを出した状態(オーダーメイドのキーケース)
キーリングを出した状態
外面・全景(オーダーメイドのキーケース)
外面・全景
内面・全景(オーダーメイドのキーケース)
内面・全景

閉じた状態(オーダーメイドのキーケース)
閉じた状態


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2013年11月14日(第二部) 「ヒヤリ」&「ハッと」は、良い仕事の敵ですね

オーダーメイドの長財布の型紙
オーダーメイドの長財布の型紙

夜もふけて参りました。
そして、型紙が完成しました。
オーダーメイドの長財布のための型紙です。

喜び勇んでご依頼のお客様に連絡できる時間でも無し。
いっぷくしながら、ちょこちょこ、間違いのチェックなどのひとときです。

型紙といえばね、方眼用紙に書いて厚紙に貼り付けて切るんですけども。
紙って伸びるでしょ。だから、伸びにくい接着剤を使うんです。
ごはんをつぶしたのでもくっつくのはくっつくんですが、水分がね、よろしく無くて。

発注している天然ゴム系の接着剤がまだ入らず、お高めの合成ゴム系の接着剤で作っちゃいました。
この型紙、お値打ちですよ。

…そうは言っても、素晴らしい型紙は、本当に宝物です。
しかし、長さを1cm間違うとか「ヒヤリ」&「ハッと」ミスが多かったー。

そのまま気付かずに、レザーの裁断なんてしちゃったら、えらいことです。

皆様も、出来るだけゆっくり体を休めていただきまして。
その方が、良い仕事できますから。きっと。

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2013年11月14日(第一部) ナノの世界の違いなんでしょうけど

オーダーメイドのキーケースの手縫い
オーダーメイドのキーケースの手縫い

外側のナチュラルレザー、ふっくらして見えるでしょう。
実は、ふっくらしてるんです。

柔らかい手触りは、染色したレザーのすべすべな感じとは、また違うんです。
なめし方が同じものでも、染めたかどうかで手触りが変わるんですよ。
表面の、ナノの世界の違いなんでしょうけど…

ナノテクという言葉が出回る前も、手触りとか見た目とか音とか、ナノの違いを知ってますよね。
人間の感覚ってすごいなぁ。
あれ、ナノテクとか、書いちゃっていいんですかね?
牛乳と乳製品の違いみたいに、これこれこういう条件を満たしてないと使っちゃだめな言葉だったりするんですかね。
言葉を出しただけなので、大丈夫なんでしょうけど。

さて…まわりをヤスリで削り出して形を整えて。
手縫いに入りました。
オーダーメイドのキーケースも、もう、ゴールが見えて来ましたね。