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2014年1月24日 キツイとこが全部終わったんですよね、実は

ペン先もカバーするペンホルダー(オーダーメイドのA4ノートカバー)
ペン先もカバーするペンホルダー(オーダーメイドのA4ノートカバー)

縫い終わったばかりのホルダーに、三色ペンを差してみる…
ちょっと硬いかな?出来たてですからね。

A4ノートカバーも、手縫いの長さからしたら、半分は縫い終わりました。

でもさー、昨日、針をペンチで引き抜きながら縫ったストッパーとか…
今日のさ、ベルトを避けながら縫うペンホルダーとか…
その前に縫った、自分自身の重さで接着剤が剥がれそうになる真ん中の部分とか…
キツイとこが全部終わったんですよね、実は。

手が掛かりそうな面白いとこから縫ってましたらね。そうなりまして。
もちろん、その順番でないと先に進めなくなる、いわゆる詰んじゃうような手順もありますけどね。

このペンホルダーねー。
ペン先が別のホルダーにカバーされるので、なかなかしっかりホールドされております。
このアイデアは浮かばなかったなー。

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2014年1月23日 (第二部) なにより、その方が面白いから

縫い上がり直前(オーダーメイドの三つ折り財布)
縫い上がり直前(オーダーメイドの三つ折り財布)

あーっ、縫い上げたかった。
今日の、今のこのお話で「縫~い上がりまっした~っ」と言いたかった。

でも、きょうは時間オーバーですなぁ。
23時を過ぎまして、ちょっと無理すれば足りるかなって思った糸を切って。
糸継ぎをして、ここまで。

だってさー、縫い上がった方が絵になるでしょ。
facebook とかブログとかでさー。

でもねー。違うんだよねー。
きっと、オーダーメイドをお願いしていただけたお客様の気持ちと、facebook とかブログを盛り上げたい気持ちはねー。

なので、急いで縫うんじゃなくて、糸継ぎ。
レザーを縫うとね、針に接してたとこの糸は痛むし、これでいいんです。
もちろん「あの記念日に間に合わせてーなー」なんてお客様が言う場合は全然違いますけども。

それで、なにより、丁寧に作った方が面白いから。

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2014年1月23日 無理を通せば針も通します

ストッパーの手縫い(オーダーメイドのA4ノートカバー)
ストッパーの手縫い(オーダーメイドのA4ノートカバー)

一針ひとはり、先端をペンチで引き抜いて針を通すという作業が続いております。

これは、オーダーメイドのノートカバーですね。
重要な機能の一つで、A4レポート用紙の重さを支えるストッパーを縫い付けてます。
設計したときの高さは6ミリです。

普通じゃないですよ、コレ。
自分が作ったんじゃ無ければ、世の中には奇特な方もいるもんでって思っただろうなぁ。
個性をとことん尊重しようと思ったらこんなんなりまして。

1ミリ厚のレザーにそれぞれ縫い穴を開けて貼り合わせれば出来るんじゃない?って。まあね、計算上は。
7枚貼り合わせたときの高さは10ミリまで膨らみました。
それを、縫い締めたら6.1前後の高さにピシャッと決まりました。
本体の厚みと合わせて9ミリちょっと。

そもそも、縫い穴を開ける道具が、9ミリは貫通できませんからねー。
無理を通せば針も通しますよ。なんつって、上手いこといったでしょ。

ただ今、ストッパーの三分の一くらいを通過中でーす。

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2014年1月22日 (第二部) コーナリングに事故はつきもの

曲線の手縫い(オーダーメイドの三つ折り財布)
曲線の手縫い(オーダーメイドの三つ折り財布)

いよいよ、財布になっていきます。
オーダーメイドの三つ折り財布の進み具合です。
団長も心なしか嬉しそうに見えます。
「いよいよだなー」つってね。

それでね、見どころといえばやっぱりカーブ。
ドライバーにとっちゃ、コーナリングは腕の見せどこでしょう。

ステッチもね、カーブは乱れやすいです。
手縫いじゃ無ければ、目立たない細い糸で無難にクリアするのもアリ。

手縫いでレザーの色とのコントラストが大きいとなると、ちょいと気を使います。
いつもは時計回りに作るのですが、コーナーだけは逆回しに縫い穴を開けます。一つずつね。

右下にちょこっと写ってますが、先に二つの穴開けがついた道具を使いまして。
これを、一つ前の穴に一つの穴あけを引っ掛けて、次の一つを開けていくんですねー。

こないだちょっとお話しましたが、縫い穴を開ける針は左上から右下に菱型です。
それで、逆回しに開けることで縫い穴が荒れなくなるという寸法で。

なかなかに華麗なコーナリングでしょう?
団長も嬉しそうだもん。

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2014年1月22日 イスの心遣いを感じた日

各パーツを接着(オーダーメイドのA4ノートカバー)
各パーツを接着(オーダーメイドのA4ノートカバー)

背もたれって、楽ですよね。一休みのときは。
いやね、イスの背もたれのことです。

さて、オーダーメイドのブックカバー作りもね、かなり進んできました。
全員集合っとばかりに各パーツを糊付けしていきます。

範囲が広いと、糊が乾くのとの競争みたいなものでして。
乾く前に正確に塗る、そして貼る。呑む前に飲むみたいな。
スピード勝負は正直なところ得意では無いです。でも避けては通れないのが人生というもの。

そしたらアイツも本気を出したのか、急に形を変えて来まして。
突然、ガタッと音がしたと思ったら、イスの背もたれが落ちてまして。
このほうが仕事しやすいっしょ?みたいに。

いやいや、座って出来ることじゃないから。
ここはね、立ち仕事ですから。気持ちは嬉しいけど。

そうそう、ブックカバーのど真ん中、タテに空間を作ろうとしているの、伝わりますでしょうか。
ここが一つのポイントだったりします。

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2014年1月21日 (第二部) 手塚治虫の「どろろ」とか、作者は忘れたけど「曼荼羅」とか

内側と外側のパーツ(オーダーメイドの三つ折り財布)
内側と外側のパーツ(オーダーメイドの三つ折り財布)

バラバラだったものが、一つになって来てます。
オーダーメイドの三つ折りのお財布ですねー。
平たく言えばね、この二つのパーツをうまいこと一つに出来れば、完成ってとこまで来ましたねー。

こういう場面で、どうしてもね、思い浮かぶ物語がありまして。
手塚治虫の「どろろ」とか、作者は忘れたけど「曼荼羅」とか。両方マンガ。
マニアックかな?知ってる人いるかな?マンガはねー、好きでしたからねー。

どっちもね、生まれてきたときには、たくさんの悪霊に体のパーツをバラバラに奪われてる物語でして。
義眼とか義手とか義足だらけの体で旅に出るわけですよ。
そして、悪霊と戦いながら、一つずつパーツを取り戻していくんです。

目を取り返すと、世界の色がついてることを知って美しいと感じたり。
腕を取り戻すと、怪我をすると痛いことを知ったり。
肝臓を取り返すと、身体に生気が戻ったり。
だんだん、人間らしくなっていくお話。

なんでだかね、シンパシーを感じるんですよ。

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2014年1月21日 メガネは顔の一部なように、ステッチはデザインの一部

ベルトとループ(オーダーメイドのA4ノートカバー)
ベルトとループ(オーダーメイドのA4ノートカバー)

ベルトとループです。
この辺が、このノートカーバーの雰囲気を、ピシャッと決めて来ると思うんですよ。

それに、ステッチはデザインの一部だって、よく分かるんじゃないでしょうかね。
四隅の飾りポケットも、手縫いが入ると雰囲気かわりそうでしょう。

それでね、ポイントになるとこは、左右の縫い穴の数も対象にそろえてます。
ただ…一つの縫い穴は左上から右下に菱型に開けます。それで、左右の縫い線の形は対象にならないんです。
その雑味が、手作りの味わいみたいなところでしょうかね。

いや~っ、完成が待ち遠しいです。