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2013年5月29日 その昔の冒険の道具

方位磁石を模した文字盤
方位磁石を模した文字盤

ケースの四方にフックを溶接して、方位磁石を模した文字盤を作成。
リューズ用の穴は、まだ開けていないので、ちょこんとかぶせてみたところの写真です。

ところで、機能の写真と比べて、真鍮の色合いが変わったことに気付かれるでしょうか。
アンティーク加工で時間を早回ししてみました。

…その昔は、なんかこんな感じのものを使って、色々な世界を冒険する夢があったと思うんですよね。

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2013年5月28日 半球体の風防

真鍮の台座とドーム状の風防
真鍮の台座とドーム状の風防

直径約30mmの半球体の物体を作成しました。

真鍮の台座に、強化アクリルの板を熱して整形した風防が鎮座しています。

さて、次は文字盤です。
テーマはやっぱり、冒険でしょう。

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2013年5月27日 溶接の手を止めて、時にはゆっくりお菓子でも

溶接の手を止めて…
溶接の手を止めて…

ぼんやりとしたイメージを手掛かりに、腕時計のパーツを溶接していました。
「そっちじゃないよ」という声が聞こえたような気がして、ゆっくりお菓子でもいただくことにしました。

思い出すと、これまでいい加減なことをたくさんしてきたものです。
迷いながらでも、手ごたえが無くても、もっとも酷い時は自分が好きになれないものでも、間に合わせのために。

別にそれが悪いとは言いません。
人生にも仕事にも、むしろ、そういう時が続くこともあるでしょう。守るものもあります。

しかしながら、あまりにもそういうことを続け過ぎてしまうと、ほんの少しずつ、道を忘れることがあるかも知れません。

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2013年5月26日 アジャスト式?レザーベルトの腕時計の完成

レザーのコマと糸のピンのレザーベルト
レザーのコマと糸のピンのレザーベルト

ついつい、動かしたり腕に巻いたりしちゃいます。
それは不思議なレザーベルトの腕時計、完成です。

レザーのコマを、ピンの代わりに糸でつないだ、アジャストタイプのレザーベルトです。

チェンバロの音色とか、似合うかも知れません。

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2013年5月25日 病院のロビーにて、おじいさん達の会話に学ぶ

レザーパーツと愛月堂の “那須の出愛”
レザーパーツと愛月堂の “那須の出愛”

5月25日(くもり)

今日、病院のロビーでふたりのおじいさんが話しているのを聞きました。楽しかったので、日記に書くことにしました。

じいさんA 「おら、もう何もやりたか無いけど、これだけは几帳面なんだ。毎日、一合の八分は呑むなぁ」
(じいさんA、酒を飲むしぐさを見せる)
じいさんB 「オレなんて、一合半呑むぞ。しかも焼酎」
じいさんA 「…おらぁ、もうダメだ…」

(しばし沈黙)

じいさんB 「ダメだと思うからダメなんだ。オレなんて軍人だぞ。おめえは、幾つだ?」
じいさんA 「おめえの二つ下だ」
じいさんB 「…そっか。オレより若い兵はみんな死んじまった」
じいさんA 「…。」

(沈黙)

…二人とも、末長くしあわせに暮らして欲しいなあと思いました。

*写真に作りかけのレザーパーツと共に写っている饅頭は、病院帰りには立ち寄らずにおれない愛月堂(SINCE 1905)の銘菓 “那須の出愛” 。チョコを練り込んだ甘さ控えめの餡がしっとりかつサックリとお口に広がります。

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2013年5月24日 ダブルモンクストラップの腕時計のベルト

ダブルモンクストラップの腕時計ベルト
ダブルモンクストラップの腕時計ベルト

腕時計のレザーベルトが、先に完成しました。

この方向性が、作りたいと願っているものへ向かうための灯台のような気がします。
完成したこれを眺めていると、どこかホッとします。
なにより、生き方を変えることになったあらゆる出来事に感謝です。

この灯りが、どうか、届きますよう。
さて、制作中のもう一つも、間もなく完成です。

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2013年5月23日 “悪魔のフォーク”が使えないレザーの縫い線開け

レザーバンドの縫い上がり
レザーバンドの縫い上がり

縫い上がりです。
なんだか分からなくても、迫力を感じます。
やはり、打刻のかもし出す雰囲気かな?

さて普段、縫い穴は、一度に2~6本くらい同時に開けています。
先端が尖っている悪魔のフォークのような道具を木槌で叩いて開けます。

今回は、レザーが厚いうえ、縫い線とレザーの縁の幅がとても狭いことで、悪魔のフォーク(正しくは菱目打ち)が使えませんでした。くにゃっとなって抵抗するからです。
そこで、一つずつ、鋭い両刃の付いた千枚通しみたいなもので開けています。

さて次は、レザーの切断面の磨き上げです。