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2013年5月25日 病院のロビーにて、おじいさん達の会話に学ぶ

レザーパーツと愛月堂の “那須の出愛”
レザーパーツと愛月堂の “那須の出愛”

5月25日(くもり)

今日、病院のロビーでふたりのおじいさんが話しているのを聞きました。楽しかったので、日記に書くことにしました。

じいさんA 「おら、もう何もやりたか無いけど、これだけは几帳面なんだ。毎日、一合の八分は呑むなぁ」
(じいさんA、酒を飲むしぐさを見せる)
じいさんB 「オレなんて、一合半呑むぞ。しかも焼酎」
じいさんA 「…おらぁ、もうダメだ…」

(しばし沈黙)

じいさんB 「ダメだと思うからダメなんだ。オレなんて軍人だぞ。おめえは、幾つだ?」
じいさんA 「おめえの二つ下だ」
じいさんB 「…そっか。オレより若い兵はみんな死んじまった」
じいさんA 「…。」

(沈黙)

…二人とも、末長くしあわせに暮らして欲しいなあと思いました。

*写真に作りかけのレザーパーツと共に写っている饅頭は、病院帰りには立ち寄らずにおれない愛月堂(SINCE 1905)の銘菓 “那須の出愛” 。チョコを練り込んだ甘さ控えめの餡がしっとりかつサックリとお口に広がります。

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2013年5月24日 ダブルモンクストラップの腕時計のベルト

ダブルモンクストラップの腕時計ベルト
ダブルモンクストラップの腕時計ベルト

腕時計のレザーベルトが、先に完成しました。

この方向性が、作りたいと願っているものへ向かうための灯台のような気がします。
完成したこれを眺めていると、どこかホッとします。
なにより、生き方を変えることになったあらゆる出来事に感謝です。

この灯りが、どうか、届きますよう。
さて、制作中のもう一つも、間もなく完成です。

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2013年5月23日 “悪魔のフォーク”が使えないレザーの縫い線開け

レザーバンドの縫い上がり
レザーバンドの縫い上がり

縫い上がりです。
なんだか分からなくても、迫力を感じます。
やはり、打刻のかもし出す雰囲気かな?

さて普段、縫い穴は、一度に2~6本くらい同時に開けています。
先端が尖っている悪魔のフォークのような道具を木槌で叩いて開けます。

今回は、レザーが厚いうえ、縫い線とレザーの縁の幅がとても狭いことで、悪魔のフォーク(正しくは菱目打ち)が使えませんでした。くにゃっとなって抵抗するからです。
そこで、一つずつ、鋭い両刃の付いた千枚通しみたいなもので開けています。

さて次は、レザーの切断面の磨き上げです。

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2013年5月22日 崩したレザーの厚みとバランス

10mm幅かつ4.5mm厚のレザーバンド
10mm幅かつ4.5mm厚のレザーバンド

接着剤が乾き、レザーの切断面にヤスリで面を出したところです。

バンド部分の幅10mmに対して、厚みは約4.5mm。
いや~っ、分厚いですね。異常な厚みが伝わるでしょうか。
細さと厚みのバランスをここまで崩すと、縫い線を開ける工程がかなり面倒になるのは否めません。

そして、この腕時計のレザーベルトにも、今回のデザインだけでなく、次の新しい姿につながる可能性を詰め込みました。

…さて…ちゃんと縫い線開けなくちゃ、大丈夫かな。

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2013年5月21日 相容れない二者の共通点

打刻後、乾燥したレザー
打刻後、乾燥したレザー

ピン式の時計バンド “風” レザーベルトを作っている途中ですが、少し前に、打刻していたレザーが、十分乾きました。

そこで、バックル用の穴を開けたり金具を取り付けたり、それぞれのレザー毎の下準備ももうすぐ終わります。

こちらはまた、雰囲気がかなり違いますね、我ながら。
そして、かなり違うように見えて、共通点には気付いているんですよ。ちゃんと。

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2013年5月20日 「フル可動です」腕時計のレザーベルト

フル可動のレザーベルト
フル可動のレザーベルト

フル可動です。

腕時計のレザーベルトと聞いて、これは思い浮かべないでしょう。そういう私も、とあるブレスレットを見て作りたくなったんですけどね。
…問題は、めまいがするほどの手間か…

でも、レザーベルトの仕様の一覧表に「フル可動」と記載する魅力は捨て難い…

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2013年5月19日 サルサルサルサル、作り続けて22個

サル環のようなもの、作り続けて22個
サル環のようなもの、作り続けて22個

引き続き、サル環のようなもの作り続けています。
サルサルサルサル、サルサルサルサル、22個。

そして、環の中に床革(とこがわ)を接着。
床革というのは、レザーを薄手にすいたときに生まれるもので、吟面と呼ばれる美しい表側が無い革。
つまり、両面が裏のレザーです。

すごく安いベルトや靴を買って、しばらく使っていたら表面の膜がはがれるように壊れた経験は無いですか?
床革に、フィルムを貼り付けたフェイクですね、それ。

それにしても、数を作るのは手間が掛かりますが、ここからが楽しい所です。
もう、何になるか気付いたでしょうか。