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2014年4月26日 完成。ベリーで作る蝶番のレザーブックカバー

ベリーによる蝶番のレザーブックカバー(黄丹スタイル)
ベリーによる蝶番のレザーブックカバー(黄丹スタイル)

完成です。
ベリーで作った蝶番のレザーブックカバー。
なかなかどうして、きっちり仕上がったと思います。
結局、ヤスリと磨きを4回繰り返したところもあります。

「パパラギ」(178ページ)と「天使がいた三十日」(285ページ)の2冊を挟んで撮りました。
背表紙のすぐ近くに細いベルトを取り付けてありまして。
2冊を片側だけ差し込むときに、しっかり留めるためのベルトです。
ひょっとしたら、厚みを半分にしたバージョンもいいかも。

表紙の古傷も堂々としたもので。
まだ見ぬ持ち主に愛されて、ボロになるまで大切に使っていただけたら幸せですね。

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2014年4月25日 向き不向きを決めるのは誰でしょね

切断面の磨き。上が一回、下が二回。
切断面の磨き。上が一回、下が二回。

世間で言うとこの才能とか、あてになりゃしませんぜ。
そんなことを言うためであったり無かったりしますけど、ここしばらくベリーというレザーの加工をお伝えして来ました。

ベリーで作るブックカバーも、さて最後の仕上げに入ろうってとこです。
断面の磨き上げについて。
上が1回目、下が2回目です。
写真で仕上がりの違いが伝わるでしょうか。
毛羽立ってまとまりにくいベリーでも、そこそこの艶もでるもので。

そもそもベリーって表面がデコボコしてたりするので、好かない人もいます。
キメの細かい背中を「ベンズ」と言いまして、そこだけを売ってたりもします。
ベンズはね、きめ細かくて強いです。
それでさ、解説書を開けば、ベルト用のレザーを取るのはベンズと書いてあります。常識として。

ところがどっこいしょ。ベリーで作ったベルトに出会ったことがありまして。
表面が波打つようにボコボコしてて、それを丁寧に仕上げてあって。
なんていうかね、惚れましたね。
イタリア製だと知って、やっぱさー、イタリア人はお洒落だねつって、妙な納得。

さてブックカバーは、もうちょっとで完成ですよ。

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2014年4月24日 蝶番の歯の内側の仕上げ

蝶番の歯の内側の仕上げ
蝶番の歯の内側の仕上げ

磨くとピシャッと引き締まる感じしますね。
蝶番の歯の内側を染色して磨いて仕上げます。

細かくて面倒そうだと思われるかも知れませんが、かなり面倒です。
でもね、こういうの大好きなんですよ。

幼い頃は、機関車の車輪まわりとか、半分が内側のメカになってるガンプラとか、時間になるとフタが開いて人形が踊る時計とか、たまらなく心惹かれまして。
思えばね、好みってバッチリ表れるものですねー。

そういえば、絵を描かせて心の問題を発見したりする治療?ってあるでしょう。
何かを作ったりすると、隠すことのほうが難しいのかも知れませんね。

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2014年4月23日 蝶番の歯の削り出し

蝶番の歯のヤスリ掛け前後
蝶番の歯のヤスリ掛け前後

今日の那須は暖かです。
春の気温は変わりやすいもので。

さて、蝶番の歯をヤスリで削り出しています。
ここでも、ベリーの特徴が出ます。
繊維が緩いので、そーっと削っていきます。

それで、下が削った後です。
なかなか綺麗になるものでしょう。
もう少し細かいヤスリで調整したら、仕上げに入れます。

軽くて軟らかい、優しい肌触りのブックカバーになりますよ。

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2014年4月22日 古傷の記憶

蝶番のレザーブックカバーの縫い上がり
蝶番のレザーブックカバーの縫い上がり

縫い上がりです。
それでもって、今夜撮った一枚の方が、レザーの古傷が良く分かりそう。

実は三日前くらいから体の調子が悪くて。
わけあって体力を使い過ぎた後のことです。

食べ物を飲み込むのが苦しくて。
うまく喋れなかったんです。
意識を集中しないと、ちゃんと歩けないし。
心と体はつながっているから、考えや思いもかなり影響を受けたはず…
こういう症状って、あれですよね、自律神経か、脳かってとこですよね。
もし、大人しくおしゃんこらしてても悪化するなら病院だなぁって考えました。嫌ですけど。

でも良かったです。
まず、喋ることと歩くことで治っているのが分かります。
美味しいたい焼きをもらいまして、食べるのも大丈夫そうって感じまして。

それにね、この感覚は良く知ってるんです。
もし、病気になったら、五感で得られることをよくよく覚えておくとよいって教えてもらったことがありまして。
その記憶からすると、十段階評価で言えば5?くらい?、なんちゃないっつって。

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2014年4月21日 大切なのは、人と意見のどちらかね?

手縫いのステッチライン
手縫いのステッチライン

写っている手縫いのステッチは、2か所だけ荒れています。
大丈夫かな?ばれちゃうかな?

なんつって、じっくり見られたら、そりゃ気付かれてしまうと思うんですよね。
レザーを重ねた端っこの強度を上げるために、2重に縫ってますからね…

ばれたとしても…
ここまで細かい仕込みは、昔は興味がありませんでした。
個性的で自分を表現できるデザインを完成させるってことを優先しまして。

だいたい、人の意見に流されたらなんにも出来ないでしょう?
人生、どんな生き方をしても叩かれる。
勇気を出せば「謙虚さが無い」と言われ、自分を殺せば「覇気が無い」。
なんて、どこまでもやりこめられるだけ…

な~んちゃって。
そんな二者択一じゃ無いですね、人生。
縫い穴の数から逆算して型紙を作り直すことで、かなり自然にできるはず。
実は流れが違うステッチまで、自然に仕立てられれば最高ですな。

ちなみにこの工夫は、私の作るものを認めてくれた方のアドバイスによって行っております。
意見を聞く相手を見る目っていうのも、あるのかも。なんつってね。

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2014年4月20日 2ミリ増量

接着が済んだ蝶番のレザーブックカバー
接着が済んだ蝶番のレザーブックカバー

誰でも好きなものってあると思うんです。
怒られても隠れてでもしちゃうようなことって。
もうね、やる気を出すとか出さないなんてレベルではないことですよ。

さて、このブックカバー作りの様子は、前にもお見せしましたよね。
それでね、今回はレザーの特徴が伝わる写真を撮るだけでいいかと思ったんです。

でもちょっと、気が変わりまして。
今回も、完成するまでお見せしていこうと思いまーす。

内側。接着が終わってます。
これでもう、どんなの作ってるのか想像してもらえるんじゃないですかねー。
またちょっとだけ工夫しましたよ。補助ベルトの幅を2ミリ増やしてます。
より、ステッチが綺麗に仕上がるともくろんでおります。