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2014年5月9日 今度はね、牛の背中のレザーについて

牛の背中の部位(ベンズ)での制作
牛の背中の部位(ベンズ)での制作

連休明けの一週間、疲れたんじゃないですか?
ちょっとね、よもやま話でもしましょかね。

もうお馴染みじゃないかな。
陰で作っていた蝶番のブックカバーの途中経過です。

繰り返し撮っている作品をなぜ今日も…
それはなぜか?
革の特徴が良く分かりまーすので。
知りたい?どっちでもいい?

少し前に、牛のお腹の部分のベリーっていうレザーの特徴をお話したの、覚えてますかね。
ボコボコしてるとか、繊維が緩くて柔らかいとか。
それでさ、仕上げのヤスリ掛けと磨きを4回も繰り返したとかねー。

ところがどっこいしょ。
今回のは、ベンズと呼ばれる背中の部位のレザーで作ってまして。
側面も裏面も、たった1回の仕上げ。
たった1回でこの仕上がり。
写真だと、ちょっと表だか裏だか分からない位でしょ?そりゃ言い過ぎかな?床面(とこめん)、裏ですよ。

細かい繊維が緊密なベンズならではです。
やっぱ優等生ですなー。ベンズ。
ほらっ、なんだか名前もさ、お高級な響きがあるもん。

私はどっちも好きですけどね。

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2014年5月8日 完成しました。指時計 “ 8 – Eight – ”

指時計(指時計・エイト)
指時計

完成しました。
指に巻く時計で、指時計。名前は“8”(エイト)です。

“鍵” を今回のテーマにしておりまして。
最初は、本当に鍵っぽい形をした時計にしようかと思ったのですが…

そこはヒネリまして。
少ない引き出しから必死にひねり出しまして。
もうね「あれ?泥棒にでも入られちゃった?」って言われるくらい、引き出しをひっくり返しまして…

ラテン語による解放の呪文と、ソロモンの封印と呼ばれる六芒星の紋章によって、“鍵” を表現しております。

さらに、無謀にも自分自身による手タレ撮影と。
ここまで無理を通せば、さて道理も引っ込むかなあ、なんてね。

よろしければ、次のページでアップの写真や解説をご覧いただければ嬉しいです。

“8” – Eight – エイト(指時計)

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2014年5月7日  “Te ab eo Libero” (あなたを解放する)

時計の完成前夜
時計の完成前夜

「アイツさえいなきゃなー」なんて、思うこと無い?

たいした度胸の無い私は、そんな人生の繰り返し。
それが癖になって。幼い頃からね。辛いだけの人生でして。

でもね、ある時ふと気がつきました。
手足を縛り、五感で感じることすら否定してるのは、実は、自分自身じゃね?。
それで、何を守っているのかね?なんて…

…さて、時計作りも佳境に入りました。
ここで、側面に一文字ひともじ刻印した文章の意味を伝えさせて下さい。

“Te ab eo Libero”―――「わたしはあなたをかれから解放する」(『新ラテン文法』 pp.148. 東洋出版)
Te(あなた) ab(~から) eo(それ) Libero(解放する)

これ、古代ラテン語なんですよ。
学生時代の辞書を引っぱってきました。
もう、ネイティブスピーカーは存在しない言語です。
日本での学習者の発音は「テー アブエオー リーベロー」。
“eo”は、英語の“it”。慣用的な表現で、中性の指示代名詞“eo”が使われ、主語も省略されてます。

「テー アブエオー リーベロー」(あなたを解放する)。

…うん。
あなたを解放します。

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2014年5月6日 時計を横から見ていると…

剥き出しの文字盤と回る針
剥き出しの文字盤と回る針

連休も残りわずか、さあ貴方ならどうする?
なんつって。

さて、時計作りは、剥き出しの文字盤に三針を入れたところです。
これを横から眺めるのは、いつ見ても良いですねー。
時を忘れます。時計なのに。

どこまでも同じところをグルグル回っているようでいて、なんだか、それだけじゃない気がするんですよ。
無理したり慌てたりして、何かをする必要も無い気がしてきます。

世の中、今すぐ何かをさせようとするプレッシャーは、たくさんありそうですけどね。

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2014年5月5日 いぶし銀という言葉…男なら一度は…

真鍮や銀の合金になっている場所を硫化・酸化
真鍮や銀の合金になっている場所を硫化・酸化

夜も更けて参りました、子供の日の大人の時間の更新です。
ちょいとやんちゃでいいかもねって。

さて、いぶしました。時計のカバーです。
いぶし銀っていう、アレですね。

色を塗ったわけではなくて、硫化や酸化させて黒くします。
雰囲気変わったでしょ。3Dがピシャッと強調されまして。

黒というよりグレーっぽいですが、これでちょっと様子見です。
短い時間で、まだ濃くなると踏んでます。

…さあ、これでパーツの準備は出来ました。
作っているのは時計としか言ってませんでしたね。

そこは、もう少しの間だけ、お楽しみということで…

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2014年5月4日 エイってやってしまうのも、たまには必要

時計ケースに取っ手を溶接
時計ケースに取っ手を溶接

「ソイヤッ」とね、思い切りまして。
バラバラになっちゃうかなーなんて嫌な予感もありながら。
ちっちゃい取っ手を取り付けてみまーした。

時計のケースのデザインを変えることについて、いろいろ考えました。
やっぱりね、シンプルにするのが何より良いと決めました。
それで、0.5ミリの板と針金をロウ付けしている断面に、取っ手を付けることにしました。
熱が入りすぎると、くっつけてきたとこが溶けてバラバラになっちゃうけども…そこは勝負どころでしょっつって。

さて無事に取っ手がつきまして。
当然、裏蓋が閉まらなくなりまして。
裏蓋の取っ手に当たるところを削り落して…、事なきを得る。

ちなみに赤黒く汚れてるのは、溶接のときの熱によるものです。
大丈夫、磨けば光ります。きっと。

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2014年5月3日 “ミンネ” での「お気に入り」の数が1,000を超えました

“ミンネ”での「お気に入り」の数が1,000を超えました
“ミンネ”での「お気に入り」の数が1,000を超えました

手作り品の販売サイト“ミンネ”での「お気に入り」の数が1,000を超えました。
ありがとうございます。

“Your Side Door” は、商品の数が少ない上に、売切れも多いです。
さらに、お気に入りの数としてカウントされるのはお一人の方から一回限りということで、数字を伸ばすのはとても難しいものと感じておりました。
それでも、いつもいつも応援していただける方にも出会えて、一つの大台までたどり着くことが出来ました。

最初は、ネット上での露出を増やせるということだけで出品を始めました。
ところが、ご注文をいただけるだけではなく、メッセージやレビューにも励まされております。
出会った方の作品を見て回るときにも、さまざまな刺激をいただいています。

用意が無くて、プレゼントやキャンペーンは開けず申し訳ありません。後ほど考えさせていただきます。
心から感謝を込めて。ありがとうございます。