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2014年12月3日(第二部) ときにはくだでも巻きながら

赤と黄色の床磨き
赤と黄色の床磨き

夜も更けて参りました。
なんだか今日はくたびれまして。お酒も用意しましてね、ちょっとくだでも巻きますか。

個人的な思いですよ。
疲れをおして働くってのはね、どうかと思うんですよ。
せっかく任せてもらえた物作りです。素材は傷つきやすいです。そして、経年変化を楽しみながら長く使って欲しい品物です。
もし、それでもってなら、技術も集中力も遊び心も落ちてるのを分かってやれってことで…

さあ、今日のブックカバー作りのは床(とこ)磨き。レザーの裏側の仕上げと、蝶番作りの下ごしらえです。
芯通し染めのレザーの個性を活かして、透明な樹脂を塗ってガラス板で磨きます。
毛羽立ちを抑えて艶やかになりまして。
濡れてるように見えますよね。
今日中にここまで出来て良かったー。
水性の樹脂入りワックスを使いますからね。
しっかり乾かすと、綺麗に仕上がりやすいので。

そして、ふぅ~っとね、ため息です。
乾かしてるレザーを見ながら一杯傾けまして、ついつい触り回したくなります。
でも、それは本当にダメ、絶対。

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2014年12月3日 削って削って “面” を出す

裁断面に “面” が出るまで削ります
裁断面に “面” が出るまで削ります

コースター作りも、いよいよ仕上げです。

まずは側面。
裁断したとこに “面” を出します。
ガリガリガリガリ削っていきます。
レザーとはいえ、ここまで厚いとアレなわけで。
またまた「あの坂を登れば、海が見える」なんつって。

さてさてどうでしょ。
ちゃんと面になったと思いませんか。

次は、作った面の角を落として丸くしていきますよー。
「えっ、だったら最初から丸く削ればいいじゃん」なんて、思いますかね。
ふふふふふっ、急がば回れば実はねー。

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2014年12月2日(第二部) 陽の光の中で

蝶番の部分の肉抜きの様子
蝶番の部分の肉抜きの様子

こちらはブックカバー作り会場の様子でーす。

赤と黄色が際立ってると思いませんか?いつもと比べて。
ほらっ、毎日夜中になってましたから。
ぜひ陽の光の中でって思いまして。

さて、蝶番になる場所の肉抜きは完了です。
続いて、端を折り曲げて蝶番を作る準備に入りまーす。

ところでね、今日は丸一日ひなたぼっこしながら作れまして。
最近してますか?ひなたぼっこ。最高ですよ。
…さあ、一休みして夜の部です。

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2014年12月2日 黒のレザーに赤のステッチ

縫い上がったレザーコースター
縫い上がったレザーコースター

那須は秋晴れ。
暖房いらずでぽっかぽかです。
日向ぼっこしながら縫い進めまして…

レザーコースターの縫い上がりですねー。
黒と赤の組合わせですけども、なかなかどうして、しっくり。どうでしょね。

えーと、側面がガタガタですよね。
それも接着剤を使わなかった影響が出てますね。
ここから仕上げに入りまーす。

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2014年12月1日(第二部) 楽しくなる不思議

蝶番になる場所に穴を開けていきます
蝶番になる場所に穴を開けていきます

勝負服ってありますよね。
何か特別なときに取っときたくって、一度も着てないみたいなのも。
別にさ、瞑想とか出来なくっても、上手に心をコントロールする人いますよね。自分のね。

ふふふふふっ。
なんでそんなこと言うかといいますとね。楽しくてねー。
この赤と黄色のレザーの加工。
ほんと、良い子のみんなへの心を込めたおもちゃ作りの気持ちになりまして。
すっごくたくさん穴を開けるのですが、もう終わっちゃいそうで。
蝶番のとこのハトメ抜き、まもなく完了でーす。

そうそう、作ってるのはおもちゃじゃ無くてブックカバーです。
念のため。

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2014年12月1日 あの坂を登れば、海が見える

レザーコースターの手縫い
レザーコースターの手縫い

「あの坂を登れば、海が見える」って言葉、聞いたことありますかね?
確か、小学校か中学校の国語の教科書かなんかだと思うんです。
なんだか、言葉だけ覚えてるものってありますよね。

さて、コースターを縫っていきましょう。
床革を3枚重ねまして、かなりの厚みでしょ。
ここの工具では限界の厚さです。

しかも接着してないので、難易度高めでして。
いつものように縫い穴をすっかり開けてから縫うわけにはいかなくて。

ちょっとずつ、ちょっとずつ。
開けては縫い、開けては縫い。
あの坂を登れば、海が見える。

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2014年11月30日(第二部) おもちゃ工場のおじさん

裁断したブックカバー用のレザー達
裁断したブックカバー用のレザー達

子供たちに楽しくて安全なおもちゃを届けたい…
な~んちゃって。

いえね、いつもと違った気持ちになるんですよ。
黄色と赤のレザーを前にしますとね。
もちろん、作ってるのはオーダーメイドのブックカバーです。おもちゃじゃ無いですよ。
裁断を終えたとこですね。

ちょっと、いつもよりレザーが硬い気がしますね。
生前の傷もあるのですが、かなり目立ちません。
それも顔料の質の違いでしょうかね。

そうそう。
なかなかにウキウキするものでして。
子供たちに楽しくて安全なおもちゃを作る工場のおじさん気分ってのも。