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2014年12月5日(第三部) 今夜もくだを巻こうと思う

蝶番部分の裁断の準備
蝶番部分の裁断の準備

暮れも近づき、やっぱり、忙しくしてるでしょうか。
那須は初雪が舞いましたよ。

オーダーメイドの蝶番の名刺入れは、ハト目を抜きまして。
小さな一歩ですな。

このくらいにしておこうと思うんですよ。
今夜はもう、くたくたおじさんなので。

そんなわけで、今夜もくだを巻こうと思う。
旨い水割りなど用意して。

それにしてもね、物作り三昧の日々を過ごせて幸せですよ。
正直ね、最初は無理だと思ったもので。
だってさ、頭のいい人や実力がある人であふれるこの世界でですよ。
どこの馬の骨とも分からないヤツがネットの片隅でね。
「世界に一つの手作り名刺入れ、一つ五千なんチャラ円。そら買った買った~」なんつったとこで。
売れると思いますか?

さてさて、くだを巻くのは手短にしましてね。
今作ってる名刺入れはかなり個性的ですよ。
縫い始めたらびっくりするかもね。

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2014年12月5日(第二部) ひび割れゼロ運動開催中

レザーの蝶番作りの様子です
レザーの蝶番作りの様子です

あっ、日が暮れちゃう、待ってまってーっつって撮りました。
オーダーメイドのブックカバー作りの様子でーす。
やっぱり、陽の光の中で撮った方が鮮やかですねー。
照明の使い方がうまくれば違うのかなー。

さて、レザーの硬さに手こずりましたが…
無事に蝶番になりました。

ガラス板で圧着するときはヒヤヒヤでした。プチプチって音しますし。
そして、一通りチェックしまして、ひび割れはゼロです。ひび割れゼロ運動開催中です。

続いて、他のパーツ達の下ごしらえに入りまーす。

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2014年12月5日 1枚完成、オーダーメイドのレザーコースター

直径10センチ、厚さ7ミリのレザーコースター
直径10センチ、厚さ7ミリのレザーコースター

完成です。
オーダーメイドのレザーコースター。
直径10センチ、厚みは7ミリあります。
なかなかの風格だと思います。いかがでしょうね。

ところで「いくら手間が掛かるっつっても、随分とゆっくり作ったね」なんて思いませんでしたでしょうか?
「ジャガイモの皮を薄くむけない新人ですか?」つって。
「店つぶす気か?」って。

えーと。そうそう。一枚じゃないんですよ。
今回は、6枚セットなんです。

そう言えば、他の仲間たちの様子が気になりませんか。
「ここはオレに任せろっ」つってた仲間たち。
「お前は先に行けっ」って。

さあさあ、そんな仲間たちについては…また明日。

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2014年12月4日(第三部) ただ者ではない直観

レザー蝶番の名刺入れ用のヌメ革
レザー蝶番の名刺入れ用のヌメ革

寒い夜、暖かくお過ごしでしょうか。
今夜は直観についての、おじさんのちょっとイイ話…かな。

さあ、新たに裁断したヌメ革が5つ。
レザー蝶番の名刺入れ用です。

オーダーメイドで “ナチュラル” を指定ってことで、ピーンと来まして。
剣豪が歩幅の長さだけで力を推し量るくらいキュピーンと来ちゃって。

いえね “ナチュラル” とか “ヌメ” とか “タン” とか、紛らわしい用語なんですよ。
でも染色してない植物タンニンなめし革って意味を含んでます。
含んでるってとこがポイントですな。

特徴としては、汚れやすくて傷つきやすいです。
でも、時とともに味わいを増すってのは、このレザーのことだって言われるものです。

したっけやっぱりさー、とっても詳しいお客様でして。
胸を借りるつもりで力を尽くす。そんな夜です。

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2014年12月4日(第二部) その先に勝利がある

レザーの端を折り、蝶番の形に接着します
レザーの端を折り、蝶番の形に接着します

人生はどんなパンチよりも、重くお前を打ちのめす。
だがどんなにきついパンチだろうと、どれだけこっぴどくぶちのめされようと、休まず前に進み続けろ。
ひたすら苦痛に耐えて前に進むんだ、その先に勝利がある。

(映画「ロッキー・ザ・ファイナル」より)

…えーと、ロッキーが息子を諭し励ますセリフです。
いやー、厳しい人生観ですね。感動してちょびっと泣きました。

さて、そんな私も苦戦中です。
こちらブックカバー作りで。

裁断のときに「レザーが硬いかも」ってお話したと思います。
したっけさ、蝶番の形に曲がらないの。硬くて。

以前は水を入れて折り曲げやすくしてたんですが、仕上がりを綺麗にするために止めました。
それで、揉んで内側の繊維を切ることで折り曲げてます。
野球のグローブを使いやすくするのと一緒です。

それにしても、硬い。特に黄色のレザー。
でも、焦りは禁物です。
硬いってことは、無理に折り曲げれば割れるってことです。

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2014年12月4日 レザーコースターの削り上げ

コバ(裁断面)を削り上げたコースター
コバ(裁断面)を削り上げたコースター

いや~っ、冷えますね~。
もうさ、寒さでいたたまれなくて。
変なおじさんの踊りとか踊りましたよ。朝ね。
なんだったら目もちょっと寄り目にしてみたりして。

それで温まったところで、オーダーメイドのコースター作りの様子です。
ヤスリを掛けまーした。
丸みをおびて形が整ったと思います。どっすかね。

もうさ、接着してないのバレないでしょ。実は4枚重ね。
いやいやいやいや、バレないって言うと手抜きみたいですね。
あえて選んだ手の掛かるつくり方です。
水を吸いやすく、糊が溶けだしたりしないようにって。

なかなかに繊細な削り上がりでしょ。
変なおじさんで「あそ~れっ」なんつってウォームアップしてから削ってますからね。

さあ最後の工程です。
削ったとこに樹脂入りのワックスを入れながら磨き上げます。

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2014年12月3日(第二部) ときにはくだでも巻きながら

赤と黄色の床磨き
赤と黄色の床磨き

夜も更けて参りました。
なんだか今日はくたびれまして。お酒も用意しましてね、ちょっとくだでも巻きますか。

個人的な思いですよ。
疲れをおして働くってのはね、どうかと思うんですよ。
せっかく任せてもらえた物作りです。素材は傷つきやすいです。そして、経年変化を楽しみながら長く使って欲しい品物です。
もし、それでもってなら、技術も集中力も遊び心も落ちてるのを分かってやれってことで…

さあ、今日のブックカバー作りのは床(とこ)磨き。レザーの裏側の仕上げと、蝶番作りの下ごしらえです。
芯通し染めのレザーの個性を活かして、透明な樹脂を塗ってガラス板で磨きます。
毛羽立ちを抑えて艶やかになりまして。
濡れてるように見えますよね。
今日中にここまで出来て良かったー。
水性の樹脂入りワックスを使いますからね。
しっかり乾かすと、綺麗に仕上がりやすいので。

そして、ふぅ~っとね、ため息です。
乾かしてるレザーを見ながら一杯傾けまして、ついつい触り回したくなります。
でも、それは本当にダメ、絶対。