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2014年12月14日(第三部) 活き活きして欲しいもの

左側のポケットの裏側は、どちらも無色の溶剤で磨いたもの
左側のポケットの裏側は、どちらも無色の溶剤で磨いたもの

個性を活かすって、どういうことだろうな。
ふたつ並んだ名刺入れのレザーを見ながら、ふと思います。

さて、ペアの名刺入れ作りの様子っでーす。
刻印の件をクリアしまして。
本当は先に進めたかったとこの制作を進めてますよ。
左の裏面を磨いてあるレザーのあたりです。
ほらっ、ここはさ、後で水を入れてぷっくりさせるポケットなので。乾かす時間を見込んどかないと。

ところで、両方とも透明の溶剤で磨いたのですが…
出てますね、芯通し染めの個性。
コバ(裁断面)はこげ茶に染める予定なので、その辺りどう出るかも楽しみです。

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2014年12月14日(第二部) 修業の成果をお見せしましょう

ひと穴ずつ縫い穴を開けたステッチ
ひと穴ずつ縫い穴を開けたステッチ

縫い上がりです。
ターコイズブルーの糸の名刺入れ。

結局ね、縫い穴はみんな一つずつ開けることにしまして。
もともと曲がってるとこなんかを綺麗に縫う為の方法なんです。
なので、集中力さえ切らさなければとっても綺麗に縫えるというスンポーで。

ちょっとした修行のようではありましたけど、どうでしょね。
ピッチもほぼ正確だと思いまーす。

こういう色も、爽やかで良いですね。
色の持つ意味みたいなのは、やっぱり石のターコイズと同じなんでしょうかね。

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2014年12月14日 磨き上がり

手縫いを残して磨き上げまで終えた姿
手縫いを残して磨き上げまで終えた姿

初めて見る姿…
手縫いだけ残して仕立て上がったブックカバーです。

繊細でして。
雑に扱うと部品が外れちゃうほど繊細でして。
ちょっと誰かが咳しただけで「自分のせいかも」とか心配しちゃうくらい繊細でして。

それもこれも、最後のステッチのための工夫でした。
下ごしらえのヤスリ掛けしているときに思いついた手順です。

さてさてどんな姿になりますやら。
いよいよ最後の工程です。

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2014年12月13日(第四部) クリスマス向け最後のオーダーメイド

レザー蝶番の名刺入れのパーツ一式
レザー蝶番の名刺入れのパーツ一式

今宵も更けて参りましたね。
やっぱり師走は忙しいですかね。
こちらもぼちぼち手を止めまして、旨い一杯でくだでも巻き始めましょうかね。

さて、新たに裁断したのは名刺入れのパーツ一式です。
これで、今年のクリスマスまでのオーダーメイドは〆切らせて頂きました。
残された時間を逆算しますと、これが精一杯。

今回は黒。糸も黒で参りますぞ。
この組合わせは時おり依頼がありますね。

さすがにさ、ず~っと作り続けて。
ウヮーって背伸びすっとポキポキ背中もなりまして。
同じ空の下、薄い酒も格別の味かな。

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2014年12月13日(第三部) 蘇る刻印

くたびれたレザーを圧着した様子
くたびれたレザーを圧着した様子

いや~っ、しばれんね。
外で煙草を吸いますと、たまりませんな。
つってもさ、部屋の中はあったかぬくぬくにしてますので、大丈夫ですよ。

さて、オーダーメイドのペアの名刺入れ作りの模様です。
どっすかね、刻印。
圧着すれば、かなりビシッと出来たと思います。

この刻印が使えなければ作り直しなので、工程を逆に入れ替えました。
ここから先は本来の手順に戻します。
完成まで時間の掛かる方に、優先順位を戻していきまーす。

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2014年12月13日(第二部) 縫い穴開けの修行

菱目抜きと鉄コンパスでの縫い穴開け
菱目抜きと鉄コンパスでの縫い穴開け

ときに思いがけない困難に出会うこともあるもの。
原因をつきとめるのも必要かも知れない。
でも今必要なのは越えていく方法なのだ。
(2014年12月 戸辺/談)

えーと、縫い穴を開けております。
ターコイズブルーの糸の名刺入れです。

ステッチの幅について、いつもより1ミリ長く、一目5ミリをご希望です。
実に珍しいオーダーです。詳しいお客様らしいですね。
縫い目を長くすれば、ハンドステッチの特徴が引き立ちまして。

それで、ジャラジャラ探したわけですよ。幾つもの縫い穴をいっぺんに開けられる菱目打ちって道具をですね。
したっけさー、見当たらないの。4ミリと6ミリはすぐ見つかるのに。
やっぱ普段使って無い物はね…

さてどうするか。
もうかなり探した後です…
埃にまみれのダンボールをひっくり返して捜索…する?

そこで、一つずつ縫い穴を開ける道具、菱目抜きと鉄コンパスを手に取ったのでありました。

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2014年12月13日 削り上げ完了です

ヤスリ掛けの工程を終えたブックカバーのパーツ
ヤスリ掛けの工程を終えたブックカバーのパーツ

ポカポカ陽気で、頭までポッカポカです。
南と西に窓があるので、ちょっとした温室みたいなとこで作ってます。

さて、いよいよ大詰めオーダーメイドのブックカバー作りです。
ヤスリを置きましたよ。
おそらくもう削ることは無いと思います。

写真だと伝わりにくいかもしれませんね。かなーり凛々しい姿になってきております。

続いては、ブラシでよーく払いまして、作業台も掃除しまして。
このまま縫わずに磨き上げまーす。