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2016年4月17日 完成、オーダーメイドの函マチ財布

完成です。
オーダーメイドのお財布っで~す。
いろんなところがオリジナルですよ~。

まずはお客様のロゴです。
ぷっくりエンボスですね~。
加工できるギリギリの小ささです。

革の蝶番は個性的ですけどもね。
中身も負けておりませんで。
2段階の長さのマチは、おそらく見たこと無いんじゃないでしょうか。
小銭入れ以外の収納力をUPしたいという狙いですよ~。

中身の工夫に合わせまして、ボタンも一回り大きいのを使いました。
留める力を上げた方が良いと感じましたので。

お客様のご要望によって、制作の幅が少しずつ広がってゆくのを感じます。
ご依頼ありがとうございました。

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2016年4月16日 まるで詰め将棋。物作りの手順

この一週の手縫いで全てのパーツが一つになります。
この一週の手縫いで全てのパーツが一つになります。

頭は悪いと思うけど。
人に言われると腹も立つ。

そんな ごく普通の感覚の私が言おう。あえて言おう。
「ココが制作の山場です」

さて、オーダーメイドのお財布作りの続きですよ。
かぶせ を一週縫うことで、全てのパーツが一つになります。

詰め将棋みたいなとこがありましてね。
手順を間違えると先に進めなくなります。

内側から見るとこんな状態です。
内側から見るとこんな状態です。

で、思うんですよ。
頭が良い人なら、きっともっと良い手順が思いつくかもな~って。
鮮やかと言いますか、芸術的と言いますかね。

でもでも、この手順でも間違いなく詰めるんですよ~。
あっ、この場合ね「詰んじゃう」ってことじゃなくて、完成するって意味ですよ~。

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2016年4月15日 だいたい半分できまして

マチは一辺ずつ貼っては縫いきます。
マチは一辺ずつ貼っては縫いきます。

難しそうなことだって、ちょっとずつならうまくいったりしますよね。

さて、オーダーメイドのお財布作りの続きですよ。
マチを一辺、貼りまして。
縫ったら次の一辺を貼りまして。
それで函マチが出来まして。

だいたい道中の半分ってとこでしょうかね~。
例えばね、ホタテ貝なら右殻が出来たところです。
次は左殻っと。

…なんでしょうね、この感じ。
例えることで余計に分かりにくくなるこの感じ。

特注部分の下ごしらえも出来ています。
特注部分の下ごしらえも出来ています。

さておき、ロゴの詰め物も乾きましたよ。
ぷっくり膨らませたロゴの内側に、2回に分けて詰めまして。
こっから先は、今回の特注の部分ですよ~。

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2016年4月14日 縫い穴あけは二段階で

今日のおやつは “ アトリエG ” さんのチーズケーキです。
今日のおやつは “ アトリエG ” さんのチーズケーキです。

寒の戻りでブルってたっけ、春の陽気の那須でして。
今日のおやつはチーズケーキっで~す。
ご近所のケーキ屋さん “アトリエG” さんの作品ですね~。

休憩が多すぎじゃないか?
…なんて、思いましたでしょうか。

いえいえいえいえ。
こさえてますとも。

本体の縫い穴をマチに貫通させてゆきます。
本体の縫い穴をマチに貫通させてゆきます。

昨日との見た目の違いがですね。
地味で分かりにくいもんで。
芸をしないセイウチを見たような目がね、思い浮かびましてね。

ほらっ、2枚目の写真ですよ。
まず縫い穴を開けてから、マチを貼り付けまして。
それからマチに縫い穴を貫通させるという場面です。
見てくれが地味でしょう。

…ところで、件のケーキはこれから食べますよ。
美味しいのは分かってます。
はてさて、どんな塩梅に美味しいのかな~。

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2016年4月13日 スカッとレモン色の革の理由

黄色とナチュラルのヌメ革のバイカラーです。
黄色とナチュラルのヌメ革のバイカラーです。

この黄色、すっごく黄色いでしょ。
レモンみたい。
今日は珍しく真面目に、革の色のお話です。

お客様のご希望でお取り寄せした革なのですがね。
個人的にもこの色いいな~って仕入れてます。

夢工場の定番の革とは加工が違いまして。
いつものは、表面に濡れたような艶っぽさがあります。
透明な膜によるもので、一時は一世を風靡した仕上げ方なんです。
(アニリン仕上げと言います。知りたい方は検索してね。)

それはそれでお気に入りなのですがね。
今回のような黄色は見当たりません。
ほらっ、アレですよ。
レモン色のシャツだってね、びしょ濡れのときはオレンジとかキャメルっぽかったりするでしょう。

それぞれ下ごしらえして乾燥待ちです。
それぞれ下ごしらえして乾燥待ちです。

えっと、うんちく話になりました。
なんなら「白ワインちょうだいっ」とね、腰に手を回す(鈴木 砂羽 風)感じで。
…けどもね、大切なのは五感で感じることですね。

さてさて、オーダーメイドのお財布の下ごしらえが どんどん進んでゆきますね。
ぼちぼち縫い始まりますよ~。

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2016年4月12日 穴の開け方も変わってゆきます

ガラス板の上でデザインカッターを滑らせます。
ガラス板の上でデザインカッターを滑らせます。

とってもナイーブな工程が進みます。
2色の革を漉いて、つなぐ。
そして、蝶番になる穴を開けてゆきます。

どんくらいナイーブかと言えば、家族団らんの夕食のときにドラマで濃厚なラブシーンが始まったくらいナイーブです。
オーダーメイドのお財布作りの続きですよ~。

この穴あけも、ずっと前はノミを木槌で叩いてましたね。
それから革包丁を差し込む方法に変わりまして。
今は、ガラス板の上でデザインカッターを滑らせております。

全体的に下ごしらえが進みます。
全体的に下ごしらえが進みます。

ちなみに、こんな道具は絶対使わないと思ってました。
だって、デザイナーとかマンガ家さんの道具だと思ってましたから。
「革細工でコレは無いでしょ」っつって。
もう、しゃらくさいと。
「え~と、明日の天気は」なんつって、それとなくチャンネルも変える感じ?
…変われば変わるものです。

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2016年4月11日 本番スタートゥッ、特注の小銭入れ

お得意様のロゴのエンボス加工です。
お得意様のロゴのエンボス加工です。

「これくらい御せずに、生き馬を抜く世を渡れるか」とね。
賞味期限から7日過ぎた牛乳を見て思ったわけですよ。昨夜。
結果、御せず。

午前中はからくり人形みたいな動きをしてましたけども、もう大丈夫。
今日も楽しく作っていきたいと思いま~す。

さて、オーダーメイドのお財布作りがスタートを切りました~。いぇ~いっ。
初手はもちろんエンボス加工です。
お得意様の大切なロゴです。いつもありがとうございます。

裁断の済んだレザーの一覧です。
裁断の済んだレザーの一覧です。

他のパーツ達も裁断が済みまして。
それぞれ下ごしらえに入ってゆきますよ~。

しかし、半日無駄にしちゃったなぁ…
でも、あえて言おう。
男には負けると分かっていても戦わねばならぬときがあるのだ、と。