お楽しみでしょうか、連休?
少しばかり早いですが…今宵は本当にあった怖い話をひとつ…
昨夜11:30頃のこと。
那須塩原の駅を出て歩き始めたんです。
東京での大切な予定が終わり、上機嫌でした。
家まではおよそ6キロの道のりです。
いつもならタクシーに乗るところ。
でも、気分もいいし歩くか…そんな風に思ってしまったんです。
南ルートはよく知った道。国道をひたすら歩くだけ。
なんだかつまらない気がして、よく知らない北ルートを選びました。
那須の田園の道は夜でも穏やかで、涼しい風が心地よいです。
田舎ではよくある、端がちょっとした崖になっている道。
フェンスも無く、1メートル位落ちると田畑や用水路がある道。
不安が過ったのは、30分程歩いた頃でしょうか。
駅から離れると街灯が無くなりました。もちろん懐中電灯などありません。
遠い信号機の黄色い点滅だけが、うっすら道を照らします。
いつしか闇の中にいました。
街路樹や電柱、そして足元は完全な闇です。月と星の明かりだけの世界。
樹の根につまづき、転ぶのをこらえて心臓が高鳴ります。
用水路の水音が歩き始めた頃より大きく聞こえます。
午前1:30、歩き始めて2時間が過ぎる頃、遠くに人工的な明かりを見ました。
星座の知識はないものの、ずっと右手に月があることから方角は間違っていないはずでした。
明かりの元にたどり着くと看板があります。霊園の看板。
私の良く知る、父や祖父母が眠る霊園です。
自分の現在地を完全に把握し、ほどなく国道に出ました。
気を研ぎ澄ませながら歩いて消耗は激しかったです。
それでも、ひっきりなしに車が行き交う明るい道は、まるで天国のようです。
「いや~っ、ご先祖様もやるねっ、導いてくれたねっ。ちょれ~ちょれ~」なんて。
住宅街の細道を横断中、国道から右折車が私めがけて突っ込んで来ました。
「気付いてない」瞬間に気付いて走り、直後に車も急ブレーキ。
そして…
今宵、DASH部屋の3枚目のコースターが完成しました~。
後から調べたら、歩行距離は約13キロ。2時間半の冒険でした。
足は血まみれでした(靴ずれです)。
でも、やっぱり運が良かったっ。
…今夜の話のなにが怖いって…
話を少しも盛ってないことかな…?