完成です。
焼印のレザー三角ペンケースです。
なにも知らなければ、最初から傷だらけのペンケースです。
それでもひょっとしたら、普通の傷ではなく生前のものだと気付くかも知れません。
ある心理学者によると、人は死を感じさせるものを自然と避けるそうです。
いちど口に入れた食べ物を出すと、自分のものでも汚く感じるのはそのためだとか。
だとすると、これを良いと思って頂ける方は極々限られると思うんです。
傷は生きているうちに治っています。
つくり手にとっても、持ち主になる方にとっても、出合いのものだと感じております。
うまく説明できませんが、直観的に愛おしさを感じていただける方の目に留まるチャンスがあることを祈っております。