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2015年1月6日 谷の中を縫い進む

札入れと小銭入れの縫い合わせの様子
札入れと小銭入れの縫い合わせの様子

見るからに苦しそうな手縫いだと思いませんかね。
溝の深さは5ミリ、その深さ3ミリの線を縫っています。
さて、オーダーメイドの長財布作りは、前半の山場だと思います。

かなりの厚みになって固くなった革の束を折り曲げて、縫い穴を貫通させまして。
一針ずつすくう様に進んでいます。

一度にたくさん進もうとすると、接着が剥がれますので。
縫って強度を得たとこを橋頭保に次の縫い穴を開けて、そしてまた縫うというスンポーです。

崖道をゆくときにさ、常に手足の一つだけを動かすようにするっていうでしょう。
そんな感じですかねぇ。

しかしアレですよね。
山場っては言うけど、谷場っては言わないですよね。なんでだろ。

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