
世間で言うとこの才能とか、あてになりゃしませんぜ。
そんなことを言うためであったり無かったりしますけど、ここしばらくベリーというレザーの加工をお伝えして来ました。
ベリーで作るブックカバーも、さて最後の仕上げに入ろうってとこです。
断面の磨き上げについて。
上が1回目、下が2回目です。
写真で仕上がりの違いが伝わるでしょうか。
毛羽立ってまとまりにくいベリーでも、そこそこの艶もでるもので。
そもそもベリーって表面がデコボコしてたりするので、好かない人もいます。
キメの細かい背中を「ベンズ」と言いまして、そこだけを売ってたりもします。
ベンズはね、きめ細かくて強いです。
それでさ、解説書を開けば、ベルト用のレザーを取るのはベンズと書いてあります。常識として。
ところがどっこいしょ。ベリーで作ったベルトに出会ったことがありまして。
表面が波打つようにボコボコしてて、それを丁寧に仕上げてあって。
なんていうかね、惚れましたね。
イタリア製だと知って、やっぱさー、イタリア人はお洒落だねつって、妙な納得。
さてブックカバーは、もうちょっとで完成ですよ。