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2013年11月4日 完成したオーダーメイドの手帳カバーのご紹介です

レザー蝶番を用いた手帳カバー
レザー蝶番を用いた手帳カバー

本日は、オーダーメイドの手帳カバーを紹介させてください。
繰り返し、お客様とアイデアをやり取りして生まれた一品です。

レザーの蝶番で開閉する以外にも、ワクワクするアイデアが満載です。
そしてなにより、このたたずまい。
尋常ではないオーラと言いますか…ネバーエンディングストーリーですよ。
なんだったらね、ストーリーと現実がオーバーラップしていきますよ。
なんちゃって。

素敵な作品の制作をまかせていただいて、本当に感謝です。
今回は簡単に数枚の写真を掲載しておりますが、後ほど、詳しいご紹介のページを公開したいと思います。
ありがとうございます。

*写真はクリックで拡大できます。

内側・全景(オーダーメイドの手帳カバー)
内側・全景
外側・全景(オーダーメイドの手帳カバー)
外側・全景
閉じた姿・表側(オーダーメイドの手帳カバー)
閉じた姿・表側
閉じた姿・裏側(オーダーメイドの手帳カバー)
閉じた姿・裏側
手帳に掛けた姿(オーダーメイドの手帳カバー)
手帳に掛けた姿
補助ベルト等(オーダーメイドの手帳カバー)
補助ベルト等

カードポケット等(オーダーメイドの手帳カバー)
カードポケット等


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2013年11月2日(第二部) 遠い伏線

ベルトの3つの工夫(オーダーメイドの手帳カバー)
ベルトの3つの工夫(オーダーメイドの手帳カバー)

第二部です。
久しぶりの第二部。
今夜はね、オーダーメイドの手帳カバーを完成させようとしてますから。

撮ってるのは手帳カバーのベルトです。
曲線になってますねー。レザーを曲げた状態で貼り付けてます。

内輪差というと伝わるでしょうか。
どこで曲げるかが最初から分かっている物は、内側と外側のレザーを、最初から曲げた状態で貼り付けることがあります。
「なんだかよく分からないけど、これがレザーの柔らかさってものかしら?」
なんて思っていただけたら、最高です。

そして、ベルトループをくぐった先には、四囲をすいたレザーを埋め込みました。
ほんの1mmの厚みが、ベルトを抜けにくくするわけです。

そして、ベルトの先端は少しだけ薄くすいて、ループに差し込みやすくしました。

ベルト用のレザーは、表裏二つ用意しましたが、裏側だけが異様に長く切ってあったのに気付かれた方も、ひょっとしたらいらっしゃったかも知れませんね。
ベルトへの3つの心遣いを入れるためには、貼り付けて本当の長さが決まった後に裁断する必要があったんですねー。

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2013年11月2日 「なに?お前、別のモノになりたかったの?ミュージシャン?」

本体部分の完成(オーダーメイドの手帳カバー)
本体部分の完成(オーダーメイドの手帳カバー)

残すはベルトのみとなりました。
オーダーメイドの手帳カバーです。

しっかし手強かった。蝶番のとこ。
「なに?お前、別のモノになりたかったの?ミュージシャン?」みたいな。
いっそのことね、革ジャンのポケットに金を押し込んで出て行かれる寸前だったみたいな。革だけに。
これまでで、こんなに蝶番になりたがらないのに出会うと思いませんでした。

さて、作りながら、すっげーものになると感じておりました。われながら。
「あー、すっげーなーこれ。欲しー」って。
やっぱりねー、お客様のアイデアがあってこそですよ。
無理言ってごめんなさいって何度もおっしゃって頂きましたが、大切なんです。
ワクワクするようなアイデアが。

さあ、最後のベルトです。
実はここにも、縫うだけではない一工夫があるんですねー。

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2013年11月1日 本体の最後のパーツに入りまして

本体の最後のパーツのベルトループ
本体の最後のパーツのベルトループ

左から右へ作り続けてきた手帳カバー。
右側につながる蝶番が無いパーツまで来ました。
小口側のフタです。

写してるのは、ベルトループの縫い穴を開けているとこですねー。
このパーツは繊細すぎて、悪魔のフォークのような菱目打ちという道具は使えません。
目打ちを二本。
先端が針になっているのと、両刃の剣になっている二本で。言うなれば二刀流で。

いつもの制作に比べて、かなり長く携わってきました。
もう治ってはおりますが、風邪が良くなったり悪くなったり繰り返してて、お腹をこわしがちな日が続いたせいか、集中力は落ちていると思います。

ここはひとつ、トランプタワーの最上階をのせる慎重さでいきたいとこです。

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2013年10月31日 これもスモールステップの法則ですかね

裏側の表紙(オーダーメイドの手帳カバー)
裏側の表紙(オーダーメイドの手帳カバー)

実現できるかどうか分からない。
最初は、確かにそんなオーダーメイドのお話でした。
裏側の表紙作りまでたどり着きましたねー。
スモールステップの法則ですかね。

普通の手帳カバーなら、これが出来上がれば完成ですね。
でもね、今回は右側にも蝶番が付いてます。
ペンホルダー付きのフタがつながる予定です。

さて、良い感じに西日が入ってきて撮ったのですが、赤色が被ってますね。
うーん、悪くは無いかな。

風邪をぶり返してしまって、午前中はまるっと寝てまして。
あまり進んでないですけど、慌てずに。

そう言えば…
好きなものを作っても、買ってくれる人なんているのかね?
なんて、半信半疑で作ってた頃まで思い出しました。寝てるときね。

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2013年10月30日 「トト…私たちもう、那須塩原じゃないとこにいるみたい」

背表紙の完成(オーダーメイドの手帳カバー)
背表紙の完成(オーダーメイドの手帳カバー)

急に降りだした空に、日の光がさして、那須はキツネの嫁入りです。
犬とカラスたちが異様に吠え続けていて、ちょっと神秘的。
ドロシーの世界とか、似合うかも知れませんね。

「トト…私たちもう、那須塩原じゃないとこにいるみたい」なんつって。

さて、寝言はさておき背表紙も完成しています。
オーダーメイドの手帳カバーです。

右側の表紙部分も、パーツの下ごしらえはバッチリですね。
…ところが、三連のカード入れのついたポケットは、先ほど完成したんです。
「当分、俺たちの出番こねーなーっ、ちょれーちょれーっ」
なんつって薄らぼんやりしていたわけですよ、きっと。
そしたら「あわわわわわわわ~っ」って。

三連のカード入れの口は、鍋型にカットしました。
紙の試作品にカードを入れてみた時に、カードとピッタリサイズだったのですけどね。
そうすると、カードを抜く時に裏のポケットの口までつまんでしまってましたので。
これで、大丈夫です。

だんだん、完成も見えて来ました。
ちょっと神秘的な那須塩原で。

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2013年10月29日 段差は無くすのが世の中の流れかな

両端をすいた背表紙用のレザー
両端をすいた背表紙用のレザー

意図的に視点を変えてみるって、習ったことがあります。
自分の視点、相手の視点、第三者の視点、その三人を眺める視点…

気が付くと、まあ良いんじゃないかなーなんて思えたりします。
自分が変にこだわってたこととか、ムキになってたこととか。
なかなか面白いものです。

さて、今日は作り手の目線で撮ってみました。
手帳カバーの背表紙のレザーです。
両端から折りたたんで、両面がレザーの吟面になるように加工していきます。

ところで、上側の端をすいてあるのが分かるでしょうか。
刀の刃みたいになってるの。

すいた両端を重ね合わせると、ちょうど厚みが変わらないまま貼れます。
クロスフェードみたいになってるって言うと伝わるでしょうか。

1mmの厚みのレザーの両端を、幅6mmですきました。
レザーの端から縫い線までは3mmとります。
それで、ちょうどクロスフェードのど真ん中を縫えることになります。

これをやらなければ、段差ができちゃって目立ちます。
やっとくと、使いやすいです。
でもね、なかなか自然な見た目なので、気付いてはもらえるってことは無いかも知れませんねー。