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2014年3月18日 レザーの蝶番作りの回想

背表紙部分(蝶番のレザーブックカバー)
背表紙部分(蝶番のレザーブックカバー)

暖房つけてましたら、暑いなーって思いまして。
なんでこんなの点けてんだろうって。
いやーっ、いよいよ春ですねー。
窓を開けての制作が心地よいです。

さて、蝶番のレザーブックカバーの背表紙のとこです。
まず、歯のところにだけ水をたっぷり染み込ませてまして。
ノリを塗って圧着したところです。

この辺りはねー。もう手慣れたもんで。
最初に作ったときは、レザーが言うこと聞かなくて、フーフー言いながら作ってましたねー。

それでも、どういう風に作っていけばいいかは、迷わなかった気がします。
悩んだりも、無理にやる気を出そうともしませんでした。

細かい作り方は、何度も変えて来ましたけれど。

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2013年10月30日 「トト…私たちもう、那須塩原じゃないとこにいるみたい」

背表紙の完成(オーダーメイドの手帳カバー)
背表紙の完成(オーダーメイドの手帳カバー)

急に降りだした空に、日の光がさして、那須はキツネの嫁入りです。
犬とカラスたちが異様に吠え続けていて、ちょっと神秘的。
ドロシーの世界とか、似合うかも知れませんね。

「トト…私たちもう、那須塩原じゃないとこにいるみたい」なんつって。

さて、寝言はさておき背表紙も完成しています。
オーダーメイドの手帳カバーです。

右側の表紙部分も、パーツの下ごしらえはバッチリですね。
…ところが、三連のカード入れのついたポケットは、先ほど完成したんです。
「当分、俺たちの出番こねーなーっ、ちょれーちょれーっ」
なんつって薄らぼんやりしていたわけですよ、きっと。
そしたら「あわわわわわわわ~っ」って。

三連のカード入れの口は、鍋型にカットしました。
紙の試作品にカードを入れてみた時に、カードとピッタリサイズだったのですけどね。
そうすると、カードを抜く時に裏のポケットの口までつまんでしまってましたので。
これで、大丈夫です。

だんだん、完成も見えて来ました。
ちょっと神秘的な那須塩原で。

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2013年10月29日 段差は無くすのが世の中の流れかな

両端をすいた背表紙用のレザー
両端をすいた背表紙用のレザー

意図的に視点を変えてみるって、習ったことがあります。
自分の視点、相手の視点、第三者の視点、その三人を眺める視点…

気が付くと、まあ良いんじゃないかなーなんて思えたりします。
自分が変にこだわってたこととか、ムキになってたこととか。
なかなか面白いものです。

さて、今日は作り手の目線で撮ってみました。
手帳カバーの背表紙のレザーです。
両端から折りたたんで、両面がレザーの吟面になるように加工していきます。

ところで、上側の端をすいてあるのが分かるでしょうか。
刀の刃みたいになってるの。

すいた両端を重ね合わせると、ちょうど厚みが変わらないまま貼れます。
クロスフェードみたいになってるって言うと伝わるでしょうか。

1mmの厚みのレザーの両端を、幅6mmですきました。
レザーの端から縫い線までは3mmとります。
それで、ちょうどクロスフェードのど真ん中を縫えることになります。

これをやらなければ、段差ができちゃって目立ちます。
やっとくと、使いやすいです。
でもね、なかなか自然な見た目なので、気付いてはもらえるってことは無いかも知れませんねー。