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2014年5月7日  “Te ab eo Libero” (あなたを解放する)

時計の完成前夜
時計の完成前夜

「アイツさえいなきゃなー」なんて、思うこと無い?

たいした度胸の無い私は、そんな人生の繰り返し。
それが癖になって。幼い頃からね。辛いだけの人生でして。

でもね、ある時ふと気がつきました。
手足を縛り、五感で感じることすら否定してるのは、実は、自分自身じゃね?。
それで、何を守っているのかね?なんて…

…さて、時計作りも佳境に入りました。
ここで、側面に一文字ひともじ刻印した文章の意味を伝えさせて下さい。

“Te ab eo Libero”―――「わたしはあなたをかれから解放する」(『新ラテン文法』 pp.148. 東洋出版)
Te(あなた) ab(~から) eo(それ) Libero(解放する)

これ、古代ラテン語なんですよ。
学生時代の辞書を引っぱってきました。
もう、ネイティブスピーカーは存在しない言語です。
日本での学習者の発音は「テー アブエオー リーベロー」。
“eo”は、英語の“it”。慣用的な表現で、中性の指示代名詞“eo”が使われ、主語も省略されてます。

「テー アブエオー リーベロー」(あなたを解放する)。

…うん。
あなたを解放します。

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2014年5月6日 時計を横から見ていると…

剥き出しの文字盤と回る針
剥き出しの文字盤と回る針

連休も残りわずか、さあ貴方ならどうする?
なんつって。

さて、時計作りは、剥き出しの文字盤に三針を入れたところです。
これを横から眺めるのは、いつ見ても良いですねー。
時を忘れます。時計なのに。

どこまでも同じところをグルグル回っているようでいて、なんだか、それだけじゃない気がするんですよ。
無理したり慌てたりして、何かをする必要も無い気がしてきます。

世の中、今すぐ何かをさせようとするプレッシャーは、たくさんありそうですけどね。

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2014年5月5日 いぶし銀という言葉…男なら一度は…

真鍮や銀の合金になっている場所を硫化・酸化
真鍮や銀の合金になっている場所を硫化・酸化

夜も更けて参りました、子供の日の大人の時間の更新です。
ちょいとやんちゃでいいかもねって。

さて、いぶしました。時計のカバーです。
いぶし銀っていう、アレですね。

色を塗ったわけではなくて、硫化や酸化させて黒くします。
雰囲気変わったでしょ。3Dがピシャッと強調されまして。

黒というよりグレーっぽいですが、これでちょっと様子見です。
短い時間で、まだ濃くなると踏んでます。

…さあ、これでパーツの準備は出来ました。
作っているのは時計としか言ってませんでしたね。

そこは、もう少しの間だけ、お楽しみということで…

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2014年5月4日 エイってやってしまうのも、たまには必要

時計ケースに取っ手を溶接
時計ケースに取っ手を溶接

「ソイヤッ」とね、思い切りまして。
バラバラになっちゃうかなーなんて嫌な予感もありながら。
ちっちゃい取っ手を取り付けてみまーした。

時計のケースのデザインを変えることについて、いろいろ考えました。
やっぱりね、シンプルにするのが何より良いと決めました。
それで、0.5ミリの板と針金をロウ付けしている断面に、取っ手を付けることにしました。
熱が入りすぎると、くっつけてきたとこが溶けてバラバラになっちゃうけども…そこは勝負どころでしょっつって。

さて無事に取っ手がつきまして。
当然、裏蓋が閉まらなくなりまして。
裏蓋の取っ手に当たるところを削り落して…、事なきを得る。

ちなみに赤黒く汚れてるのは、溶接のときの熱によるものです。
大丈夫、磨けば光ります。きっと。

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2014年5月2日 文字盤をこしらえまして

時計の文字盤を溶接
時計の文字盤を溶接

やっぱあれですよね。
ゴールデンウィークのスタートは、今日の仕事が跳ねた瞬間からって人も多いですよね。
ワクワクしてますかね。

さて、こちらでは時計の文字盤をこしらえております。
キラキラしてちょっと分かりにくいかも。

外側の円は、それぞれの時間のとこで切れています。
中は六芒星ですね。日本ではかごめ、魔除けのマークですね。

外側の円を作るのに11個、かごめに12個、合わせて24個の小さなパーツに分かれています。
全部溶接してから、一番低く回転する時針に触れないところまでガリガリ削り落して、そして磨きました。

模様はね、墨入れしたらもうちょっと分かりやすくなると思うんですよ。
使う薬品がやっかいなので、バックルまで完成してからですけども。

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2014年5月1日 風防がつきまして

強化アクリルの風防
強化アクリルの風防

あんまりにも一歩一歩が小さすぎて、変わっていってることに気付けないことってありますよね。
特に自分自身では。
なので、日記は良いと思うんですよ。もちろんブログも可。

さて、強化アクリルの風防がつきました。
この小さいサイズは初めてなので、風防を作る小道具からこしらえまして。
これで、ひとまずはケースになりました。
だんだん形になってくるものでしょう。

次は、文字盤を作っていきましょかねー。
デザインを変える件については、まだちょいと考え中なので…

思えばね、変われば変わるもので。
昔は、期限をなにより重視していたような気がします。なんでだろ。

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2014年4月30日 自信を持ってのらりくらり

時計の裏蓋を作成
時計の裏蓋を作成

今日は雨の那須塩原からお送りします。
少し肌寒いです。

さて、時計の裏蓋を作ってはめ込んでおります。ぴったりでしょ。
ここでちょっと手が止まりまして。

いえね、側面のメッセージの合間に取っ手を付ける予定だったんですが…
…デザイン変えてーって。変えてーなー、どうすっかなぁーって。
あんまり横に広げたくなくなったんですよね。
横にはこれ以上はね、足したくないって…

前に進めなくなるというのは、何かに気付いてるんですよ。分からないけど。
よし、自信を持ってのらりくらりいきましょう。直観を大切にのらくら。