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2013年4月9日 小さな一歩がたくさんあったこと

手縫いの写真(レザーブックカバー)
手縫いの写真(レザーブックカバー)

思うようにことが進まないときが、人生にはやっぱりあると思う。
以前は、人のせいにしたり、挙句は腹を立てたり、自分を不甲斐なく思ったりしていました。

このレザーブックカバーも、かなり時間が掛かっていたようです。
整形のために濡らした水が乾くのをまったり、どのように裁断してパーツを取るか考えを巡らしたり…
糸とレザーの色の組み合わせ、良さそうですね。
…ふと、少し前の写真を見ると、見た目も肌触りもずいぶんと変わったものです。

思うに任せないときの方が、多いかもしれませんね。
昔を思い出すと、本当に運がいいなって思ったりします。小さな一歩がたくさんあったことも。

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2013年1月15日 雪景色のなかのお別れ

お別れの雪景色
お別れの雪景色

昨年末の父の他界に続き、祖母が旅立ちました。
幻想的な、雪景色のなかのお別れです。

…人を「変えられる」などと思うのはおこがましく感じます。
そして、私自身が変わることによって、何かを「変える」ことには間に合いませんでした。

なので、手を合わせる時は、ただただ謝っていました。

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2012年12月19日 「大切な物は、一度手ばなせ…」

腐食と磨きの工程後。腕時計と懐中時計のケース。
腐食と磨きの工程後。腕時計と懐中時計のケース。

腐食と磨きのアンティークな加工で、時計のケースにグッと雰囲気が出てきました。
ずっと昔からあったような、私の好きな色合いです。

さて、幼い時に見た「幸福の条件」という映画を思い出しています。
実は、ストーリーはあまり覚えていないです。
アクションだ~い好きなお子様には、仕方のないことでしょう。

ただ、その中のセリフ…
「大切な物は、一度手ばなせ。…戻ってくれば、本物だ。」

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2012年12月18日 人生とは…

溶接直後。腕時計や懐中時計の裏蓋です。
溶接直後。腕時計や懐中時計の裏蓋です。

「人生とは、○○のようなものです。」
以前、想像力を働かせれば、人生はあらゆるものに例えることが出来ると教えてもらいました。

写真は、腕時計や懐中時計の裏蓋になるパーツで、溶接の直後です。
見るからに、焼けただれています。表面もザラザラ。ピカピカの真鍮板だったのに。
…もちろん、今は秒針の音を刻む ショップに並べている腕時計や懐中時計も、この工程を経ています。

そしてこの後も、まるで雰囲気が変わってしまう工程が何度か続きます。
切られて、溶接されて、磨かれて、やすられて、腐らされて、また磨かれて…

…短くすると、そんなところ。ありがち。陳腐なものですね。
でもね、その変化に感動する時があります。