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2014年1月26日 完成したオーダーメイドの三つ折り財布のご紹介です

オーダーメイドの三つ折り財布
オーダーメイドの三つ折り財布

オーダーメイドの三つ折り財布、完成でーす。
いや~っ、時間掛かりましたね、結構な。

思えば、最初は二つ折り財布の予定だったんですよねー。
なんだったらボタンも必要無いかなーって話だったんです。

試作しながら話し合っていくうちに、かなーり個性的なものになりまして。
うさぎの “ミチコ” やおさるの “団長” も、どうやればいいかなーって悩んで。
ほらっ、ヘタに縫い目で輪郭を描いてーとかすると、怖~い雰囲気になったりするでしょう。

カードポケットの数も九個所と、多めです。
しかも、それぞれが横幅ゆったりのサイズなので、収納力もアゲアゲだと思いまーす。

楽しいのを作らせていたけたことに、感謝です。
ありがとうございました。

*写真はクリックで拡大できます。

正面(オーダーメイドの三つ折り財布)
正面

内側1(オーダーメイドの三つ折り財布)
内側1
内側2(オーダーメイドの三つ折り財布)
内側2
外側(オーダーメイドの三つ折り財布)
外側
ガマ口(オーダーメイドの三つ折り財布)
ガマ口
カードポケット(オーダーメイドの三つ折り財布)
カードポケット
札入れ(オーダーメイドの三つ折り財布)
札入れ
ポケット(オーダーメイドの三つ折り財布)
ポケット
半ドーナツ型のベルト(オーダーメイドの三つ折り財布)
半ドーナツ型のベルト

側面(オーダーメイドの三つ折り財布)
側面


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2014年1月25日 (第二部) 大人になると、なかなか素直になれないでしょ

仕立て上がり(オーダーメイドの三つ折り財布)
仕立て上がり(オーダーメイドの三つ折り財布)

お仕立て上がりです。

な~んちゃって。
これからオイルを回しまして、明日、再確認したっけ完成でーす。

切ったとこって、なかなか言うこと聞かないんですよ。
ほらっ、大人になると、なかなか素直になれないでしょ。

ヤスリ掛けして、染めて、磨いてってやってきたワケですけど。
オイルがね、その染料を汚れと同じと思って、革の中を移動させたりするんですよねー。

なので、あした最後のチェックしまして…お届けでーすっ。
あっ、撮影はね、明るくなってからちゃんとしますとも。

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2014年1月24日 (第二部) お・あ・ず・け(ハート)

縫い上がり(オーダーメイドの三つ折り財布)
縫い上がり(オーダーメイドの三つ折り財布)

「ふーぃっ」なんつってるように見えませんか、ミチコ。
縫い上がりました。オーダーメイドの三つ折り財布。

折り曲げないでちょこんと置くと、こんな曲がり具合です。
折り目にあたる部分をね、内側と外側で長さを変えてますからね。ちょうど好さそうでしょ。

ちょうどよいってのがあるんですよね、なんにでも。

…ところで、折りたたんだ姿が見たいとこですが、そこは…
お・あ・ず・け(ハート)。

仕上げの後なんですよー。ボタンの取り付けがね。
ヤスリがけとか、磨き上げの後に付けんのがベスト。順番的にです。

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2014年1月23日 (第二部) なにより、その方が面白いから

縫い上がり直前(オーダーメイドの三つ折り財布)
縫い上がり直前(オーダーメイドの三つ折り財布)

あーっ、縫い上げたかった。
今日の、今のこのお話で「縫~い上がりまっした~っ」と言いたかった。

でも、きょうは時間オーバーですなぁ。
23時を過ぎまして、ちょっと無理すれば足りるかなって思った糸を切って。
糸継ぎをして、ここまで。

だってさー、縫い上がった方が絵になるでしょ。
facebook とかブログとかでさー。

でもねー。違うんだよねー。
きっと、オーダーメイドをお願いしていただけたお客様の気持ちと、facebook とかブログを盛り上げたい気持ちはねー。

なので、急いで縫うんじゃなくて、糸継ぎ。
レザーを縫うとね、針に接してたとこの糸は痛むし、これでいいんです。
もちろん「あの記念日に間に合わせてーなー」なんてお客様が言う場合は全然違いますけども。

それで、なにより、丁寧に作った方が面白いから。

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2014年1月22日 (第二部) コーナリングに事故はつきもの

曲線の手縫い(オーダーメイドの三つ折り財布)
曲線の手縫い(オーダーメイドの三つ折り財布)

いよいよ、財布になっていきます。
オーダーメイドの三つ折り財布の進み具合です。
団長も心なしか嬉しそうに見えます。
「いよいよだなー」つってね。

それでね、見どころといえばやっぱりカーブ。
ドライバーにとっちゃ、コーナリングは腕の見せどこでしょう。

ステッチもね、カーブは乱れやすいです。
手縫いじゃ無ければ、目立たない細い糸で無難にクリアするのもアリ。

手縫いでレザーの色とのコントラストが大きいとなると、ちょいと気を使います。
いつもは時計回りに作るのですが、コーナーだけは逆回しに縫い穴を開けます。一つずつね。

右下にちょこっと写ってますが、先に二つの穴開けがついた道具を使いまして。
これを、一つ前の穴に一つの穴あけを引っ掛けて、次の一つを開けていくんですねー。

こないだちょっとお話しましたが、縫い穴を開ける針は左上から右下に菱型です。
それで、逆回しに開けることで縫い穴が荒れなくなるという寸法で。

なかなかに華麗なコーナリングでしょう?
団長も嬉しそうだもん。

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2014年1月21日 (第二部) 手塚治虫の「どろろ」とか、作者は忘れたけど「曼荼羅」とか

内側と外側のパーツ(オーダーメイドの三つ折り財布)
内側と外側のパーツ(オーダーメイドの三つ折り財布)

バラバラだったものが、一つになって来てます。
オーダーメイドの三つ折りのお財布ですねー。
平たく言えばね、この二つのパーツをうまいこと一つに出来れば、完成ってとこまで来ましたねー。

こういう場面で、どうしてもね、思い浮かぶ物語がありまして。
手塚治虫の「どろろ」とか、作者は忘れたけど「曼荼羅」とか。両方マンガ。
マニアックかな?知ってる人いるかな?マンガはねー、好きでしたからねー。

どっちもね、生まれてきたときには、たくさんの悪霊に体のパーツをバラバラに奪われてる物語でして。
義眼とか義手とか義足だらけの体で旅に出るわけですよ。
そして、悪霊と戦いながら、一つずつパーツを取り戻していくんです。

目を取り返すと、世界の色がついてることを知って美しいと感じたり。
腕を取り戻すと、怪我をすると痛いことを知ったり。
肝臓を取り返すと、身体に生気が戻ったり。
だんだん、人間らしくなっていくお話。

なんでだかね、シンパシーを感じるんですよ。

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2014年1月19日 (第二部) ほんの数ミリの違いで…

内側の制作が完了(オーダーメイドの三つ折り財布)
内側の制作が完了(オーダーメイドの三つ折り財布)

団長が合流しまして…
オーダーメイドの三つ折り財布の、内側が完成しましたー。
こつこつ、積み重ねたでしょう。カードポケット。

このカードポケットは、いっぱい入りますよ。
ちょっとした規格の違いがミソです。

「あれーっ、このカード、お財布のカードケースより大きいなぁ…」
…と、お困りの方は、ギリギリサイズのカードケースのお財布に、名刺サイズのカードを入れようとしてるのかも知れません。
名刺は、クレジットカードなんかのサイズの規格より、ほんの数ミリ横長なんです。
だから、このカードはギリギリで入らないよーってのが出てくるわけです。

そういうのってたくさんあるんです。
名刺の長い方と写真の短い方が、なんで、ほんの数ミリだけ違うのー?みたいな。

この三つ折り財布では、カードポケットの横幅が余裕のサイズです。
ちなみに、長財布のオーダーメイドを受けた時も、カードポケットに名刺が入るサイズをお勧めしてるんですよ。

ほんの数ミリの違いですけども。