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2014年6月2日 レザーの表情の、ここだけの話…

傷やシワが極端に少ない一品
傷やシワが極端に少ない一品

オーダーメイドの制作が一巡しまして。
今日は、ちょっとのんびりです。
実は昼間、ちょっとぐったりしてまして。

…さて今日は、ただ今販売中の蝶番のレザーブックカバーの、ここだけの話です。
いつもよもやま話にお付き合いいただけてる方だけに、たまにはこういうのも良いかなって。

レザーのきめ細かさでは、これまでで一番だと思います。
幾つも作ってきましたけれど、こんなにも生前のシワや傷が無いものは無かったです。
ベンズという牛の背中のレザーの中でも、そういう場所だったわけですねー。
生きていた名残の味わいを愛する私が、こういう話をするのも珍しいんじゃないですかね。

どちらが優れているとは言い切れません。
でももし、今回のような条件で作る依頼があれば、お応えできるか分かりません。
そこが一点物の面白さでもありまして。

ところで、昼間ね、クロネコ便のお店まで歩いて行って来たんです。
「干からびる」って思いましたね。太陽の神様がご乱心じゃーって。それで、少しぐったりしてました。
どうぞ、ご無理なされずに。

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2014年5月10日 決める必要がないものもあり

(左)名刺入れ用、(右)ブックカバー用
(左)名刺入れ用、(右)ブックカバー用

週末の昼下がりに、身もフタも無い話をちょっと。

右に重なってるのが、昨日お見せしたブックカバー用のレザー。
それで、左のが名刺入れ用です。

差はビミョーです。
でもね、ちょっと左のがシワや傷が入ってます。
素材としての作りやすさは、ほとんど変わらないです。
いちおう、シワは味として表に出して、傷は目立たないとこに入るようにって目論んでます。

「これはベリー?ベンズ?どっち?」と聞かれれば…
「真ん中くらいじゃね?」なんてね。

人間たちが区別してるだけですから。
線が引っ張ってあるわけじゃなし。
明日の朝日が無いじゃなし。

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2014年5月9日 今度はね、牛の背中のレザーについて

牛の背中の部位(ベンズ)での制作
牛の背中の部位(ベンズ)での制作

連休明けの一週間、疲れたんじゃないですか?
ちょっとね、よもやま話でもしましょかね。

もうお馴染みじゃないかな。
陰で作っていた蝶番のブックカバーの途中経過です。

繰り返し撮っている作品をなぜ今日も…
それはなぜか?
革の特徴が良く分かりまーすので。
知りたい?どっちでもいい?

少し前に、牛のお腹の部分のベリーっていうレザーの特徴をお話したの、覚えてますかね。
ボコボコしてるとか、繊維が緩くて柔らかいとか。
それでさ、仕上げのヤスリ掛けと磨きを4回も繰り返したとかねー。

ところがどっこいしょ。
今回のは、ベンズと呼ばれる背中の部位のレザーで作ってまして。
側面も裏面も、たった1回の仕上げ。
たった1回でこの仕上がり。
写真だと、ちょっと表だか裏だか分からない位でしょ?そりゃ言い過ぎかな?床面(とこめん)、裏ですよ。

細かい繊維が緊密なベンズならではです。
やっぱ優等生ですなー。ベンズ。
ほらっ、なんだか名前もさ、お高級な響きがあるもん。

私はどっちも好きですけどね。

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2014年1月1日 おせちもいいけど…

ベリー(左)とベンズ(右)で作ったレザー蝶番の名刺入れ
ベリー(左)とベンズ(右)で作ったレザー蝶番の名刺入れ

あけましておめでとうございまーす。
那須は暖かくて穏やかな暮れ正月となってます。
そんなわけでね、2014年も楽しくやっていきたいと思います。

おせち、雑煮、ポン酒と正月らしく過ごしておりますが…
もうすぐ完成ってとこまで来てる名刺入れが目に入りまして。
「あ~あ~っ、もうちょっとで完成なんだけどな~」なんつってるのが聞こえまして。
そりゃあね、作りますとも。

元日からお仕事ですかーって思うかもしれません。
でもね、あれなんですよ。
例えばね、プラモ大好きの子供がいますよね。
「いやー正月はのんびり、何して過ごそっ」て言ってたとして、大体、何をするかは想像できますよね。

そして、二つの “レザー蝶番の名刺入れ”が完成です。元日に完成、縁起はすこぶる良し。
二つは、同じ牛のレザーで、作り方もまったく同じです。
違うのは場所。左はお腹の部分のレザー。右は背中の部分です。
こうやって、同じものを作って比べると、味わいの違いが一目で分かりますねー。
みんなどっちが好きなのかなー。

そんなわけでね、本年もよろしくお願いいたします。