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2015年3月19日 完成です。オーダーメイドのブックカバー

ご依頼者様によるデザインのオリジナルブックカバーです。
ご依頼者様によるデザインのオリジナルブックカバーです。

完成しました。
オーダーメイドのブックカバーです。

見ているだけでワクワクします。
カラーポイントも、所によりズレたり飛び出したりしてまして。
ご依頼者様のアイデアなんですよ。
そこに私ものっかりまして、話し合って生まれました。

制作では、いつもは避ける危なっかしい工程もあり。
面白かったなぁ。精神統一したりして。

ところで、ナチュラルの部分は経年変化による色艶の変化が大きいです。
デザインからしても、成長が楽しみです。

お客様の人生の物語に寄り添える作品に出来ていれば幸いです。
ご依頼ありがとうございました。

表紙(オーダーメイドのブックカバー)
表紙

外面(オーダーメイドのブックカバー)
外面
内面(オーダーメイドのブックカバー)
内面
表紙左上(オーダーメイドのブックカバー)
表紙左上

背表紙下(オーダーメイドのブックカバー)
背表紙下


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2015年3月18日 ヒヤヒヤしながらコバ磨き

蝶番の凹の部分を染色して磨きました。
蝶番の凹の部分を染色して磨きました。

危ないことやってみたいものなんですよね。
海に出たり山に登ったり。ちょっと分かる。うん、ちょっとだけね。

さて、オーダーメイドのブックカバー作りは峠を越えまして。
蝶番の凹のとこを磨きます。
これはヒヤヒヤものですよ。
こげ茶の染料を使うので、はみ出したら直せません。
しかも塗るだけじゃないんです。
半乾きの状態を狙って磨くんですね~。

いや~っ、無事に磨けて良かったよかった。
打刻した茶色の革との一体感、どうでしょね~。
美味しいコーヒーも淹れまして。ちょっと眺めます。

後はその他のコバ磨き。ゴールまでの平地を残すのみ。
まもなく完成ですよ。

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2015年3月17日 制作の方針

コバ(裁断面)のヤスリ掛けが済みました。
コバ(裁断面)のヤスリ掛けが済みました。

負けを意識したら負ける。
そんな話を聞いたことがありまして。
負けたくないとか負けないためにとかじゃなくて、勝つ方法を考えろと…

さて、そんなわけでね、オーダーメイドのブックカバー作りも終盤です。
グルグルグルっとヤスリ掛けが済みました。
色違いの革でちょいと複雑にくみ上がってますけども、コバ(裁断面)は滑らかなひとつながりになっております。
あとは、染めて磨きます。

ところで、地図ってさ、知らない地域のだって可笑しな絵だとは思わないでしょう。
面白い形だな~って感じることはあってもさ。
したっくれさ、この作品は何らかのルールに従ったうえに、精緻な作りにすることだと思うのです。

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2015年3月16日 いよいよ縫い上がり

縫い上がったブックカバーです。手縫いのピッチは4ミリに統一されています。
縫い上がったブックカバーです。手縫いのピッチは4ミリに統一されています。

いや~っ、我ながらよくやったと思います。
糸止めして縫い上がりです。
オーダーメイドのブックカバー作りの様子ですよ。

いつもなら「ここまで縫ってから休憩しよう」ってときは、そこまで縫うんですけどもね。
今回はそう思ったら即休憩しまして。
厚み7ミリ幅6ミリなんてさ、怖いところも落ち着いていました。

ところで、外側も内側も段差になるとこには必ず縫い穴があります。
それを含めて全て4ミリピッチに統一しました。型紙をこさえるときからきっちり計りまして。
ちなみに、不規則な形の茶色のレザーも、打刻の方向は横に統一してあります。

…さて終盤です。
仕上げて参りましょう。

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2015年3月15日 手縫いに込める意思

背表紙が縫い上がりました。
背表紙が縫い上がりました。

いま一番面白いとこです。
オーダーメイドのブックカバー作りが峠越えです。

一針ひとはり、まるで気の抜けない崖道をゆくような手縫いが続きます。
縫い穴を開けるとき、縫い締めるとき、パラパラと染料の破片がこぼれ落ちてゆきまして。

そして背表紙が縫い上がりました。
異形ですね~。
でもねっ、エキセントリックとかサイケデリックとかの方向には向かっていません。
ひょっとしたら、このステッチからもその意思が伝わるかも知れませんね。

さあ残るは裏表紙ですよー。

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2015年3月14日 だってほら、これだもの…

一枚の表紙のみ、先行して縫っています。
一枚の表紙のみ、先行して縫っています。

いや~っ、ホワイトデー。
ハッピーホワイトデーィッ。良いことあると良いですね。

…というわけで、今日も楽しく作っていきたいと思いまーす。
オーダーメイドのブックカバーは、縫い穴を開けるとこまで来てます。
まず、ステッチの一目ひとめの長さをそろえたいですよね。
だもんで、まず目印を付けるんです。
今回みたいに込み入ってるときは特にです。

でさ、いつも通り鉄コンパスでラインを引いたわけですよ。
…あーって思いました。そりゃそうだよねって。
どこに線を引いたのか、まるで見えない。だってほらっ、これだもの。

とまあ、あーでもねーこーでもねーがありまして。
表紙一枚だけ縫い穴を開け切りました。

ほんとはね、最初に全部の縫い穴を開けた方が効率が良いのですが…
縫ったらどんな姿になるんだろって。
もう見たくてみたくて、止むにやまれず縫いまして。

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2015年3月13日 難所の始まり

面になるように削り上げ、角を落とした様子です。
面になるように削り上げ、角を落とした様子です。

手強い局面に差し掛かりました。
オーダーメイドのブックカバー作りです。

側面にヤスリを掛けまして。
面を出してから角を落としたところです。

蝶番のところでは、打刻した茶色のレザーまで削って面を出しております。
だもんで、シマシマになってるのに気付かれるでしょうか。
ココをガタガタにせずに削れるかどうか…
愛用の棒ヤスリを縦に真っ二つにした秘密道具で臨みまして。
…どうでしょね。良い塩梅じゃないでしょうか。

次は縫い穴を開けていきますよ。
きっと、そこが最難関です。