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2015年7月31日(第三部) 無茶な希望は有難や

本当は見て欲しい深い刻印です。
本当は見て欲しい深い刻印です。

今宵も更けて参りました。
ぼちぼちクダでも巻いてまいります。

オーダーメイドのペアの名刺入れに名入れをしまして。
今日はここまで。
お見せ出来ないのが残念ですが、厚さ1ミリの革にしては、刻印が大きくて深いです。
薄い革にそんなことすると、歪んだり破れたりがアレなんですよ。
せめて1.5ミリは欲しいっ…と、思ってました。

…でも、あるとき当然のように依頼してきた人がいまして。
キャッキャキャッキャ言いながら嬉しそうに。
本人も作家さんで革を使ってるのに、無茶言うなーって思ったものです。

そんじゃーって、いろんな工夫が始まったわけです。
そういう要望ってありがたいな。
もともとは頭が固いもんで。
水割りなんかを入れますと、ちょっとは やっこくなりますけども。

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2015年7月31日 打ってから切る1ミリ革の工夫

ポケットを濡らしてぷっくり膨らませました。
ポケットを濡らしてぷっくり膨らませました。

今期は絶望か?
…と思われた左肩の痛みも、日々和らいできまして。
「おっ?いけっか?」つって、夏の太陽に向かって変なおじさんをやってみまして。
…えっと、ちょづいてました。
なんつーか、痛々しく変なおじさんになった。

さて、気を取り直して今日も楽しく作ってゆきたいと思いま~す。
まずは2個セットのオーダーメイドの名刺入れです。

ストック用のポケットを膨らませてますよ。
水に濡らすことで形を変えられるのは、革の楽しいところ。
型をグイグイ押し込みまして、乾くのを待ちます。

刻印の後、乾いてから正確に裁断しています。
刻印の後、乾いてから正確に裁断しています。

続いて、刻印を打った革を裁断します。
はいココで~す。今日のポイントココで~す。

打刻もね、革に水を含ませて打つんですけどもね。
どうしても乾く道中で歪みます。繊維の流れや密度で歪み方は様々です。
だもんで、ちょっと大きな革に打刻しまして。
自由に歪んで貰ってから正確なサイズに切ってま~す。

ここまでする必要があるだろか?とも思いましたが…
やってみるとすごく良い。
なにせしっくりだもの。

全体の進み具合です。
全体の進み具合です。

結果がどうあれね、試してみたいことは、どんどんやってみたら良いと思うんですよ。
痛々しく変なおじさんになったとしても。

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2015年7月21日 メンテ完了、8ミリ厚レザーコースター

一晩水に浸し、8時間ほど陰干ししたコースターです。
一晩水に浸し、8時間ほど陰干ししたコースターです。

えっと、修験者のような気持ちが湧きまして。
「エアコン無しでいってみようかな」って。電気代もアレだしって。
ほんの出来ごころなんですよ。
したっくれ半日で万事休すです。一気にバテまして。
エアコン様お願いしますっつってちょっと横になりました。

さて、気合が戻ってきたとこで、レザーコースターのメンテの続きです。
今朝8時頃に水から上げて陰干ししておきました。
乾き切る前にオイルを馴染ませたいとこです。
厚さが8ミリもあるし、明日ぐらいかな~?って思って。
したっくれ、もうかなり軽いの。
もちろん表面を触っても濡れてる感じもしません。

オイルを馴染ませて乾拭きしました。右端に写っているのは素材の革です。
オイルを馴染ませて乾拭きしました。右端に写っているのは素材の革です。

さすが、30度越えの陽気。
こっちもクラクラするはずです。
早速、オイルを馴染ませませて、軽く磨くように乾拭きしました。
したっけ、なんてことでしょう。
一か月前の初回のメンテナンスのときより状態が良くなってるように見えます。
コーヒーだのウィスキーだのさんざんっぱら垂らした挙句、飽和するまで水を吸わせたにも関わらず…

使い込んだ貫禄が出始めています。
使い込んだ貫禄が出始めています。

全体の日焼けが進むことで、汚れが目立たなくなったんですね。
そして、表面には、実際に使うことで磨かれたような艶も出てきてます。
エイジングって言われるヤツですね。今回は変化が早い方だと思います。
ちなみに、2枚目と3枚目の写真の左端に写ってるが、このコースターの素材の革なんですよ。
白っぽい肌色のような、下ろしたての雰囲気ですね。
このコースターはまだまだ育ってゆきますよ~。

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2015年7月20日 レザーコースターのメンテ2回目

たぷたぷで水が染み込まなくなったレザーコースターです。
たぷたぷで水が染み込まなくなったレザーコースターです。

海の日っていうだけありますなぁ。
たまらない蒸し暑さ…
浜辺あたりでキャッキャキャッキャ言うのが正解かも。

なんて思いつつ、このところ凝ってるアイスコーヒーを淹れまして。
いつものレザーコースターに載せて一休みして気付いちゃった。

結露がぜんぜん染み込まないの。
ぐんぐん水を吸うのが売りのレザーコースターが染み込まないの。
おのずとねっ、芸をしないセイウチを見たような目になる。

あーっ、このところねー。冷たいの飲んでたから。
限界だったわけで。
しかもさ、ちっちゃな羽虫をうっかり潰しちゃったみたいな汚れもある。
擦ったりするのは厳禁です。

汚れと水染みを目立たなくするため、水に浸しています。
汚れと水染みを目立たなくするため、水に浸しています。

でも大丈夫。
カビさせ無ければぜ~んぜんOK牧場。
「まんじゅう腐らせても床腐らせるな」と一緒です。
さっそく水没。2回目のメンテナンスですね~。
汚れを落とすのと、水染みを目立たなくするのが狙いです。

プールに浸かってコースターもなんだか嬉しそう。
蒸し暑いかんね。
今回も丸一日くらい浸かっててもらいます。

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2015年6月21日 メンテ4日目。コースター復活

1、表面が乾いてきました
1、表面が乾いてきました

えっと、毎日同じような写真ですけどもね。
今日でメンテナンス終わりますよ。レザーコースターの。

表面が乾いて参りました。
どうでしょね。
シミが薄くなって、輪郭もぼんやりした感じ、伝わるでしょうか。

2、オイルを塗ります
2、オイルを塗ります

乾き切るまえにオイルを回してゆきますよ。
カッサカサになる前が良いと思うんですよ。
したっくれさ、さらに汚れがぼんやりしまして。
私の豆知識ぐらいぼんやりしたんじゃないでしょうかね。
ちなみに、オイルはご家庭にあるのでだいたい大丈夫です。ミンクオイルとか。
薄めに塗るのがポイントですな。

3、横は軽く磨きます
3、横は軽く磨きます

側面は10回くらい磨きました。
したっけなんということでしょう。
艶まで戻ったではあ~りませんか。
どこにでもある綿タオルで磨きましたよ~。

どうでしょね?
シミは相変わらずあるけどさ、お手入れしてある感じ出てませんかね。
個人的にはですねっ、このお手入れしてある感じっていうのがとっても大切だと思うんですよ。
おそらく人にも伝わるでしょうし。
これなら、お客様にコーヒー出すときにも使えるんじゃありゃしませんかね~。

4、今日もしあわせ
4、今日もしあわせ

コースターの中まで乾くにはもう2~3日掛かるでしょうね~。
カビないように、結露するような冷たい飲み物はのせないでおきます。

以上、第1回レザーコースターのメンテナンスでした。
ほんのちょっとでもお役にたてれば幸いです。

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2015年6月20日 メンテ3日目。コースター水から上がる

水から上げたコースターです。シミが薄くなったでしょうか。
水から上げたコースターです。シミが薄くなったでしょうか。

爽快な週末の那須です。
いや~っやっぱさ~、気分も天気に左右されるもんで。
気圧とか関係あるらしいですよ。詳しくはアレですけど。

ぼんやり知識はさておき、レザーコースターのメンテナンスの続きです。
昨日の夜に水から上げまして。
シミの様子が変わらなくなりましたので。
さてどうでしょね?
ちょっくら目立たなくなった気もします。乾いてみなくちゃ分からないかな~。

コバ(裁断面)はちょっと白けた感じです。
コバ(裁断面)はちょっと白けた感じです。

あっ、革のシミ対策のポイントは全体を濡らすことでして。
じゃないと新しいシミを作るだけですからね~。

コバ(裁断面)はちょっと白けちゃった感じ。
この位はしょうがないでしょう。
意外だったのは縫い終わりの糸止めのとこです。
浮き上がっちゃうかな~って思いましたが、いやいやどうして大丈夫なもので。

糸止めは外れませんでした。
糸止めは外れませんでした。

こっからは乾くのを待ちますよ。
「よ~しっ、せっかくの梅雨の晴れ間だから、たっぷりお日様に…」とはゆきませんで。
ひび割れとか変形しないように陰干しで。
そして、カビないように風通しの良いとこで。
のんびりいきます。
手間らしい手間はほとんど掛かって無いけれど、時間は掛かりますね~。

ゆっくり乾かしてゆきます。
ゆっくり乾かしてゆきます。
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2015年6月19日 メンテ2日目。コースター水浸し

引き続き水浸しのレザーコースターです。
引き続き水浸しのレザーコースターです。

うちの前の那須疎水んとこで、子供たちがキャッキャキャッキャ騒いでまして。
いや~っ、分かる。その気持ち。
だってさ、だってさ、長雨で疎水が溢れそうになってまして。
そりゃあいろいろ遊びたい。今も昔も変わりませんなぁ。

さて、レザーコースターのメンテナンスの続きですよ。
まだ水に浸かっております。
ちょっとシミが薄くなりましたかね~?
ようするにさ、ごはん食べた後にお茶碗を水につけとくのと一緒ですね。
溶けやすいものは溶けてくれると。

そうそう、右に写ってる赤いのは、こそっと作っている蝶番のブックカバーです。
仮にですよ。この赤い革を同じように水に浸したらどうなるか?
ちょこっとずつ染料が溶けだしますよ。
だもんで、塩梅を見ながらですね~。

若干ですが、シミが薄くなって来たでしょうか。
若干ですが、シミが薄くなって来たでしょうか。

なにより要注意。
濡れてるタンニンなめしの革をこすったりしちゃいけませんぜ。
もっと濃い痕になっちゃいます。
爪も当たらないようにね。簡単に痕がつきます。
もちろん、めくるめく創作意欲に駆られた場合は別ですよ。