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2015年6月29日 蝶番を削り出せ

片側だけ先行して縫い上げています。
片側だけ先行して縫い上げています。

今日も引き続き下ごしらえ。
名刺入れとブックカバーのセットの模様です。
それぞれ大切なポイントを通過してますよ~。

名刺入れは片側だけ何手も先に進みまして。
縫い上がっただけでなく水を入れてぷっくりさせるとこまで来ました~。
たっぷり水を含んでるので、色が違って見えますね。
スポンジを使いましてね、一番上のポケットにだけ水を入れておりまして。

水を含ませてぷっくり膨らませました。この後、乾燥を待ちます。
水を含ませてぷっくり膨らませました。この後、乾燥を待ちます。

そうそう、ヌメ革のバッグとかに水が跳ねちゃって濡れジミになりそうなときもこんな感じにすると良いと思うんですよ。
パーツ単位で全体に水が回るように。

ヤスリ掛け前後の蝶番の様子です。
ヤスリ掛け前後の蝶番の様子です。

一方、ブックカバーは蝶番のとこのヤスリ掛けが済んでます。
裁断面がかな~りガタガタになってまして。
流れ者が良く似合う殺伐とした雰囲気です。
厚みがあるのでどうしても荒れちゃいまして。

もちろんそれは見越しております。
蝶番の歯を大きめに作っておいて、ヤスリで削り出すという段取りです。
流れ者は泳がせておいてから、一網打尽にする作戦ですなぁ。

名刺入れもブックカバーも、大切なポイントを通過しました。
名刺入れもブックカバーも、大切なポイントを通過しました。

ココはどうしても手間が掛かります。
でもっ、作品の顔になるとこですからね。メガネは顔の一部ですからね。
丹念にヤスればしっかり答えてくれまして。

さあ、下ごしらえももう少しですね~。

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2015年6月27日 床磨き「それでも樹脂はヘラで塗ります」

革の床面に樹脂入りワックスを盛るように塗ります。
革の床面に樹脂入りワックスを盛るように塗ります。

唐突ですが、上手にひっくり返せますか?お好み焼き。
私はあんまり得意じゃなくって。あのヘラ使い…

さて、お好み話は置いておきまして、オーダーメイドの続きですよ~。
ブックカバーも名刺入れも、蝶番のとこを成形する準備に入ってます。

クリームみたいのを塗りまして。
「しみこむしみこむ」と唱えて磨きます。
私はもっぱらヘラで盛るように塗りますよ。

磨き上げると右のようになります。
磨き上げると右のようになります。

ところがどっこいしょ。
ものの本なんかでは、指で塗るのを推奨してたりします。
私も、そうしてた頃がありました。
でも今ではもっぱらヘラ。
じゃないと均等に盛れませんで。
こうすればムラになりませんで。絶対に良いと感じてるんですよ。
万が一裁判に掛けられても譲らないと思う。
「床の樹脂は指で塗ります…(小声で)それでもヘラで塗ります。」つって。
ガ~リレオ~っつって。
もちろん小声でね。
そんなブレイブハートじゃありませんからね。

名刺入れ用の2色の革をつなげた様子です。
名刺入れ用の2色の革をつなげた様子です。

磨きますとね、鮮やかで艶も出ちゃいまして。
手触りも全然違うんですよ~。
革らしい床(裏側)を活かした仕上げだと思います。

名刺入れもね、2色の革がうまいことつながりまして。
どっちもね、蝶番をつくる準備完了っで~す。

蝶番を成形する準備が整いました。
蝶番を成形する準備が整いました。

そうそう。
お好み焼きひっくり返すコツは「あっ」って言わないことだと気付きまして。
上手な人だって、端っこがちょと崩れたりする。
でも「あっ」なんて言わずにチョチョイって直してるって気付いたんです。
なんだったら親指立ててドヤ顔で。

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2015年6月26日 下ごしらえです。名刺入れとブックカバー

蝶番になる部分に穴を開けてゆきます。
蝶番になる部分に穴を開けてゆきます。

ちょっとコーヒーを淹れまして。ほっと一息どうでしょね。
雨降って来ましたね。梅雨らしくなりまして。

さて、下ごしらえが進んでますよ。
オーダーメイドの名刺入れとブックカバーのセットで~す。

ハトメ抜きでもって、どんどこ穴を開けていきます。
仮にですよ、この状態で出土したらなんだと思うんでしょうね~?
たった今、とりあえず人類が滅亡したとしまして、次の文明における出土です。
これから蝶番の形にしてくところですよ~。

モザイク入りですが、刻印による名入れです。
モザイク入りですが、刻印による名入れです。

お名前も打ち終えてますよ。
打刻は革に水をいっぱい含ませるので、初手で入れまして。
乾くのを待つ必要がありますからね~。
写真にはモザイク掛けましたが、きっちり打てたんじゃないでしょうかね~。

2色の革をつなぐ準備です。
2色の革をつなぐ準備です。

名刺入れはバイカラーでこさえます。
だもんで、2色の革の端を斜めに漉いてつなぎ合わせます。
えっと、この工程は気持ちいいですよ。
ピシャッと決まると、おぉーって思う。
あの黒づくめの悪徳医者がしょっちゅう手とか足とかつないじゃう気持ちがちょっと分かる。気がする。

各パーツごとの下ごしらえが進みます。
各パーツごとの下ごしらえが進みます。

最初ってさっ、細々とした準備がたくさんありますね。
なんだってそういうものですかね?
もう少し下ごしらえが続きますよ~。

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2015年5月24日(第二部) 鍵が宝物になるときがあっかんね

キーケースの内側のパーツが付きました。
キーケースの内側のパーツが付きました。

あ~、なんだか体がだるいなぁ…そんなときは、よ~しっ
ピカピカピカ~ンッはやお風呂~
というわけで、贅沢に早風呂いただきました。

シャッキリしたところで、オーダーメイドのキーケース作りの続きですよ。
内側のパーツが付きましたね~。
これで、本体を両表にくっつける前の工程は済みました。

D環が一つだけのキーケースです。
D環が一つだけのキーケースです。

ところでさ、革をこんな贅沢に使ってさ、鍵一本だけのキーケースってのも良いですよね。
ジャラジャラ~って、家の鍵、会社の鍵、車の鍵、倉庫の鍵、アイツが拗ねたときの鍵…などなどいっぱい入るのももちろん良い。
でもさっ、鍵って宝物の象徴みたいになっときがありますからね。

なんの鍵用なんだろうな~、なんて思いを馳せつつこさえて参りましょうかね。

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2015年5月23日(第二部) 革のキーケースの下ごしらえ

各パーツの下ごしらえの様子です。
各パーツの下ごしらえの様子です。

えっと、写真へのロゴの入れ方を試しています。
どうしたらシャレオツに入るでしょって。ウキウキしながらちょこちょこと。
もうね~っ、宝物を手に入れたばかりでアレですからね~。

さりとて、しっかり作ってゆきましょ~。
オーダーメイドのキーケース作りの続きですよ。
めいめいのパーツの下ごしらえが進んでいますぞ。

D環を留めるパーツを成形しました。
D環を留めるパーツを成形しました。

ところで、本体は床(トコ:革の裏側)を合わせて両表にします。
だもんで本体用の2枚は床磨きしなくっても大丈夫なんですけどもね。
でも、全面貼りじゃなくって、縫いしろだけを接着します。
そして、上下に縫い残すとこがあります。
ムリクリ見ようとして小っさいカメラを突っ込んだとしても、ちゃんと磨いてあるって程度です。

この作り方ですと、開いたり閉じたりするときにギュギュ~って独特の音と感触が感じられますよ。
ギョギョ~っじゃないですよ、それは魚くん。

小さなパーツの成形も進んでますね~。
どれもね~、細かいとこが大切だと思んですよ。

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2015年5月20日 バネホックが生ビールならジャンパードットはポン酒くらい?

各パーツの下ごしらえが済み、打刻した革の乾き待ちです。
各パーツの下ごしらえが済み、打刻した革の乾き待ちです。

やっぱ、何事も適材適所でしょ。
いきなり四字熟語など出しまして、ちょっと賢いとこも見せましてね。
今日も楽しく作っております。

さて、オーダーメイドの小銭入れ作りの続きですよ。
革の裏とか切ったとことかの下ごしらえが済みまして。
いま出来るのはここまで。打刻した革が乾かないと。

バネホックとジャンパードットです。見るからに留める力が違いますね。
バネホックとジャンパードットです。見るからに留める力が違いますね。

ところで、ベルトループの財布や道具入れって、いろいろありますよね。
個人的にはベルトを外さなくても付けたり外したり出来るのが好きでして。
本作でもループはボタン留めにしてゆきたいと思いま~す。

それでねっ、かぶせを上げようとしてベルトループが外れちゃっては使い勝手がアレでしょう。
だもんで、ボタンは2種類つかいます。
バネホックとジャンパードットっす。

留める力の違いは…う~ん…
生ビールとポン酒くらいの差はあるんじゃないかなっ、ひょっとして。

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2015年4月30日 チョコチョココチョコチョ

一番左が裁断のみ。他はヤスリ掛けと磨きを済ませています。
一番左が裁断のみ。他はヤスリ掛けと磨きを済ませています。

小川って、まったり穏やか感がハンパ無いと思いませんか。
この辺りには、田んぼの水を流す那須疎水というのがありまして。
うちの前も、この時期ちょっとした小川がチョロチョロしてるんですね~。

さて、オーダーメイドのブックカバー作りが続きます。
長かった下ごしらえも、残すとこわずかです。

これは四隅のこしらえの下ごしらえですね~。
(こしらえの下ごしらえ、おやじギャグじゃ無いですよ。)
一番左のが切っただけで、他はヤスリ掛けして磨いたものです。

小さくてさ、しかも曲線ですからね。
使う道具も繊細そうなヤツらですな~。
指先の仕事でして、チョコチョココチョコチョ進みま~す。