床面(とこめん)という、レザーの裏側の加工1、2、3!
(左から順に、ヤスリ掛け、磨き1回、磨き2階)
床面(とこめん)という、レザーの裏側の加工1、2、3!
(左から順に、ヤスリ掛け、磨き1回、磨き2階)
「道具を綺麗にしておくことと、急がないこと」レザー作品の仕上げを綺麗にする基本ですね。
というわけで、茶まんじゅうと苺大福です。
歩けるところの愛月堂本舗という、那須では知られてるらしいお店。
茶まんじゅうは、素朴な甘みでしっとりとした歯ごたえ。豊かな小豆の風味です。苺大福は次の休憩で…
やっぱり、レザー作品を綺麗に仕上げるには、いろいろな努力が必要ですね。
「ハートの列が判らない」と藤原さん。
ちょっと分かりやすくしてみました。
中心線を分水嶺にして、打刻の方向が対象になっております。
そこで、この打刻を“シンメトリー(左右対称)”と呼ぶんですねー。
…もう数日は、打刻の時の水を乾かすと良さそうです。
「革靴は、雨に濡れたら形を整えて陰干し」と言いますよね。
レザーは、水に塗れると変形し、乾くと形が固定されます。
刻印は、この性質を利用して、レザーに水を十分含ませから打刻していきます。
写真のものは、約8センチ×17センチのレザー。
一つひとつの打刻に使っている刻印は、それぞれ約0.5cm平方です。
そして、外周の一部に、革をなめした時の自然な曲線をそのまま残しています。
…そして、裏側には伸び縮みを抑えるシートを貼り付けているものの、乾く道中の歪みをなおしながら陰干しです。
寒さが続きますので…3~4日は掛かるでしょうかね。
突然、方向転換です。
腕時計作りは棚に上げて。
いや~、レザーをまじまじと見て「俺とレザー」みたいな一時を過ごしていたんです。
フェイス(顔)の部分の血筋(ちすじ)という牛が生きていた頃の血管の跡とか、ショルダー(肩)の傷とか。
喧嘩でもしたのか、壁にでもぶつけたんですかね~。
それに、なめしや持ち運びの時のストレスで生まれた艶やかなエイジングを見ていると…
「そのまま使っておくれよ」と、聞こえた気がしまして。
ピックスキン(豚革)をちょっと足して、腕まくりして裁断スタート。
型紙も出来た。
さあ、新しい腕時計のベルトを作っていこう。
…いよいよ、 関さん からの贈り物のレザーの出番です。
折角の一頭買いのレザー。
切る前に広げてみます。牛の形がよ~く分かりますねー。
ちなみに、バーボンはレギュラーサイズ。でっかいですね~。
今回、作るのは小物なので、頭(ヘッド)から肩(ショルダー)か、お腹(ベリー)を裁断します。
背中からお尻は、繊維の整ったベンズという部分なので、いつか大物を作る時のために、大切にしておきます。
もちろん、ベンズ以外の場所は、傷があったりデコボコしてたりするかわりに、動物らしい自然なシワや、ふかふか弾力のある柔らかーい肌触りが魅力なんですよ。
ふと、眺めてしまう。
思えば、レザー・クラフトや腕時計を手作りすることに、なぜワクワクするのかは説明し難いです。
そして、いろいろな時があるけれど、ワクワク出来ることに気付いているのなら、一歩ずつ進めばよいのでしょうね。