カテゴリー
ブログ

2014年7月27日 裏地の準備

裏地の貼り付け前(オーダーメイドのブックカバー)
裏地の貼り付け前(オーダーメイドのブックカバー)

少しずつでも立ち止まらずに歩いている姿を見ると、どんな風に感じるでしょうね。
いえいえ、なんとなくですね。作ってるブックカバーの写真を見ながら思いまして。

さて、写真は昨日のうちに撮っときました。ブックカバー作りの模様です。
ちなみに、今日の那須は雷なってまして、こんなに穏やかなでは無いですよー。

バンドやボタンを取り付けまして、裏地を貼る準備が出来てますねー。
そして裏地といえばピッグスキン。
裏地の裏は、下ごしらえのときによーくヤスリを掛けして、糊のノリを良くしてあります。ダジャレじゃ無いですよ。

ところで、正確に貼り付けたいのだけど、接着する面が広いです。
普通に貼ろうとすると、両面に糊を塗り終わる頃には最初の頃に塗ったノリが乾き始めちゃいまして。
そこで、霧吹きでレザーを湿らせて、糊も薄めにしまして、糊が乾くまでの時間を稼ぎます。
なので乾かす時間も多めに欲しいとこです。

…実は、もう裏地は貼り終わっておりまして。
その模様は、また明日お伝えいたしまーす。

カテゴリー
ブログ

2014年7月26日 モチーフの下の秘密

レザーバンド(オーダーメイドのブックカバー)
レザーバンド(オーダーメイドのブックカバー)

蒸し暑い週末、いかがお過ごしでしょうか。
さて今日は真面目に解説しますよ。面白かったので。

これは、長さ15センチ程のバンドですねー。
これでもってブックカバーを留めます。
小さな薔薇のモチーフは直径2センチちょっと。純銀で、石は暗赤のガーネットです。

こういうモチーフを取り付けるときはですね、表と裏のレザーの間に当て革を仕込みます。
厚みを凹ネジの長さに合わせて、モチーフが浮き上がらないようにします。

ところがどっこいしょ。
今回はこのモチーフの端が浮き上がるのを抑え込むのが難しかったです。
サイズの違った当て革を3つ試しまして。
結局、2ミリ厚でモチーフとほぼ同じ大きさの当て革を中に仕込みました。
ステッチのギリギリのところまで、当て革が入ってます

…縫う前に撮っておけば良かったですよね。
そこはすいません。忘れるくらい集中して作ってたんです。
当て革によってレンズ状に膨らんだ周りを縫うなんて、なかなかに面白いものでして。

カテゴリー
ブログ

2014年7月25日 下ごしらえ完了

下ごしらえを終えたパーツ達(オーダーメイドのブックカバー)
下ごしらえを終えたパーツ達(オーダーメイドのブックカバー)

「あつはなついのう」定番ですよね。
ずっと言い続けたい、語り継いでいきたい名言だと思うな。
辛いとき程「それをおやじギャグに出来るとしたらどんなだろうね?」と、自らに問うて生きようと誓った日を思い出します。

さて、オーダーメイドのブックカバー作りの様子です。
もう一度パーツの一覧を撮ってます。
順風満帆にね、背景で風をはらんでるカーテンみたいにね、パーツごとの下ごしらえが終わりまして。
穴を開けたり、ヤスったり磨いたり。
さてここからは、いよいよ組んでいくことになります。

そうそう。シルバーの薔薇のモチーフも入りました。右下の方、分かりますかね?
100円硬貨くらいの控えめのサイズですが、今回の作品のポイントになるのは確実です。
明日か明後日には、アップで撮ると思います。作っていく順番からしますとね。

あっ、今日の一行目で「なんでやねん」とかちゃんと言ってもらえたでしょうか。

カテゴリー
ブログ

2014年7月24日 コバ磨き、下ごしらえが続きます

レザーのコバ(切断面)磨き(オーダーメイドのブックカバー)
レザーのコバ(切断面)磨き(オーダーメイドのブックカバー)

「額に汗して働く」って、気持ちいいですよね。
果報者な感じもするし。

そんなこと言いながらエアコンを掛けまして。
涼しい中でぬくぬくと進めております。
大切なブックカバーに汗染みがついては困りますのでね。

さてさて、制作の模様はですね…まだパーツごとの下ごしらえです。
毛羽立つ側面をヤスリで整えて、樹脂入りのワックスを染み込ませて磨きます。
乾いて固まったら、ヤスリ掛けで整えて、樹脂入りのワックスで磨きます。
その過程で、レザーの端でどんな事が起きてるかは、きっと想像した通りです。
すると…ジャンっ、こんな感じ。
他のパーツ達の下ごしらえも進みまーす。

カテゴリー
ブログ

2014年7月23日 ブックカバー作りの下ごしらえ

蝶番作りの様子(オーダーメイドのブックカバー)
蝶番作りの様子(オーダーメイドのブックカバー)

さて引き続き、オーダーメイドのブックカバー作りの様子です。
ハトメ抜きとノミでもって、一つひとつ打ち抜きますよ。
土台になるのは、お馴染み蝶番のブックカバーですね。

なんでもね、下ごしらえって手間が掛かるものですよね。
水鳥も水面下では足をバタバタと…してるとは限りませんけども。
公園とかでよく観察するとアレですよ。
のんびりするときは、水面下でもダラーっとしてますからね。
力を抜くときは抜きまして、しなやかに生きていきたいもので。

あれっ、余計な話ほど長くなるものですね。
でもノミを叩くのだって、指先が変に力んでると曲がっちゃうんですよ。

カテゴリー
ブログ

2014年7月22日 魔法の本のようなブックカバー、制作開始です

レザーの裁断(オーダーメイドのブックカバー)
レザーの裁断(オーダーメイドのブックカバー)

読書は数や速さじゃないと思う。
「ビジネスマンなら週に○×冊は読まないと」とかなんとか、ちゃんちゃらおかしいぜ。
…なんて、口が滑っただけです。ごめんなさい。
それに、私も3日で一冊を自分に課していた頃がありました。

さて、その話は置いておいて…
始まりましたー。新たなブックカバー作りです。特注の仕様ですよー。
レザーの裁断を終えたところです。数が多いでしょう。なんと、その数は実に12点。
牛革は1ミリと2ミリ厚を使い分けてます。左右の赤いのは裏地のピッグスキンです。
さらに、ただ今発注中のパーツもあるんですねー。
まるで魔法の本になりそうで、もうね、作っててワクワクしちゃいます。

ところで、読書は数や速さじゃないって感じるようになったのは…
おそらく「課していた」というところに、何らかの原因のようなものがあるかもなーって思うんですよ。

カテゴリー
ブログ

2014年2月17日 (第二部) 完成です。オーダーメイドのA5版レザーブックカバー “黄丹(おうに)”

オーダーメイドのA5版レザーブックカバー “黄丹(おうに)”
オーダーメイドのA5版レザーブックカバー “黄丹(おうに)”

オーダーメイドの A5版ブックカバー “黄丹(おうに)”、完成っでーす。

作っているときのレザーへのストレスも少ないですね。
良い仕上がりだと思います。
ちなみに、色味がちょっと濃くなったように見えるかもしれません。
仕上げに牛の骨髄から採れるオイルを入れているためです。少し湿った感じの色ですね。

ロウソクの灯りの中で縫ったからですかね。
なんだか妙に情がうつる感じがします。
「お前もさー、ちゃんと完成できたねー」なんて。

道路の状況もまだまだ万全じゃ無いみたいですよね。
無事にお客様の元に届くことを祈っております。

*レザーブックカバー “黄丹(おうに)” につきまいては、次のページでご紹介しております。
Ouni “黄丹(おうに)” (レザーブックカバー)