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2015年2月10日(第三部) 峠越えの作戦

飾りレザーの縫い穴を本体に写して接着しています
飾りレザーの縫い穴を本体に写して接着しています

今宵も更けて参りました。
いい塩梅に腕も重くなり、気持ちよくくたくたおじさんです。
ちびちびウィスキーでもなめますか。

さて、レザークラフトとは思えない謎の構築物が写ってますな。
オーダーメイドのブックカバー作りの様子ですぞ。

難関が待ち受けてます。
厚さが7ミリもあり、幅は6ミリしか無い革の塊に縫い穴を開ける峠道です。
しかも、接着が弱い豚革が1枚はさまってます。
最悪、とんでもない場所に穴を開けちゃったり、道中でバラバラになっちゃったり。

対する作戦はこうです。
まず、一番上の飾りレザーにだけ縫い穴を開ける。
続いて、飾りレザーを重ねて縫い穴に針を刺して穴の位置を下に写す。
本体に縫い穴を開け、縫い針で位置を固定しながら接着してしまう。
そして、難易度が低い個所から取り組んで経験値を得ていく…

う~ん、ワクワクしますねぇ。

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2015年2月9日(第二部) 手強いです、内側に凹んだ曲線

打刻後に乾いたもの(左)、ヤスリ掛け後(中)、磨き上がり(右)
打刻後に乾いたもの(左)、ヤスリ掛け後(中)、磨き上がり(右)

早送りのマークみたいになってますね。
3つ並んだ飾りポケットです。

さて、こちらはオーダーメイドのブックカバー作りの様子ですよ。
表側のパーツの仕込みが進んでおりまして。

左が、打刻して乾いたもの。
真ん中が、ヤスリ掛けしたもの。
そして右が磨き上がった飾りポケットっでーす。

ここでも厚革の手ヤスリ(造語)がポイントですな。
特にね、内側に凹んだ曲線。これ厄介なんですよ。
丁寧にしないと綺麗に仕上がりませんで。
そんなわけで、コツコツが続きまーす。

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2015年2月8日(第二部) 黄色とナチュラルのシナジー

内側の各パーツは、裏地を削ってから貼っています
内側の各パーツは、裏地を削ってから貼っています

色には意味があるでしょう。
もちろん、良い意味と悪い意味の両方がありますよね。
私が焦点を合わせるのは、いつだって良い意味の方。

さて、ブックカバー作りの様子ですよ。
内側のパーツの下ごしらえはすっかり済みまして。接着までしております。

したっくれ明るいですねー。
那須は一日中雨降りだというのに、パァーっと明るくなるような黄色。
ナチュラルレザーと合わさって、より際立ってるんじゃないでしょか。

ちなみに、裏地をカリカリ削ってから貼りましたが…
接着力は強くないので、気を付けて進めねば。

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2015年2月7日(第二部) 命名、厚革の手ヤスリ

内側のパーツの下ごしらえを進めています
内側のパーツの下ごしらえを進めています

イワシの手開きってのを聞きまして。
いえね、料理はぜ~んぜん出来ないんですけどね。
手の平にのっけて下ろすと、イワシ独特の小骨がピンピーンって大きい骨にくっついて外れるそうで…

さて、こちらはオーダーメイドのブックカバー作りの様子です。
内側の5つのパーツを下ごしらえしてますよ。
ヤスリ掛けはすっかり終えまして、トコ(裏面)も磨き上がりまして。
ただ今コバ(側面)磨きに入ってます。

厚みが2ミリありましてね。
トコ近くになりますと、繊維が粗っぽいです。なかなかにやっかいな相手ですよ。
ヤスリを掛けると繊維がバーっと立って、いっぺん酷い雰囲気になりまして。
それを整えるとき、革を手に持ちまして、切る様にヤスリ掛けします。
手と革そのもののしなりが、余計な力を吸収するんでしょうね。
したっくれ、写真のようにまとまるんですねー。

厚革の手ヤスリと呼ぶことにしまして。
個人的にですね。

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2015年2月6日(第二部) 蝶番の仕込み完了~っと

磨き上がった蝶番をはめ込んだだけの状態です
磨き上がった蝶番をはめ込んだだけの状態です

時を忘れて夢中になれるって、やっぱり素晴らしいと思う。
それが、人からどんなにちんまりした作業をしているように見られても…

そんなわけで、ブックカバー作りの様子ですよー。
蝶番が磨き上がりまして。

なかなか誇らしげな姿でしょ。
ただはめ込んでるだけなのに、浮かせても外れませんねー。
でも、思った通り、ヤスリ掛けのときよりはユルくなってます。
さらに縫い上げますと、もっと緩むんですよ。
縫い締められてほんの少し短くなるから、キツクなりそうなのにです。不思議だねっ。

いや~っ、われながら手間のかかる工程だったと思いま~す。

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2015年2月5日(第二部) 地味な方法

ヤスリ掛けまでの蝶番(上)と磨きまで終えた蝶番(下)
ヤスリ掛けまでの蝶番(上)と磨きまで終えた蝶番(下)

なんだかね、自分のやってることが地味過ぎて感心するわけですよ。
ほんと、水面下の白鳥のようです…

さて、オーダーメイドのブックカバー作りの様子です。
蝶番のとこの最後の仕上げが進んでますよー。

上のがヤスリ掛けまでのもの。
そして、下が磨き上がった蝶番です。
撫でるとツルっとしてますよ。
挟み込んだ豚革の裏地の筋も良く見えますねー。

この分厚い凹を磨くのはなかなかに難儀でして。
まずアクリル樹脂を塗りまして、生乾きを見極めて磨きます。
使うのは、つまようじにキャンパス生地を貼り付けたお手製の道具。見た目はかなりチマっとしてます。

…ほんとね、地味な方法過ぎて感心しちゃう。ほうほうって。(←おやじギャグじゃ無いですよ)
さあ、もう半分。張り切って磨いていこーっ。おーっ。

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2015年2月4日(第二部) 大切なことに気付いた夕暮れ

蝶番の凹内のヤスリ掛けを終えた様子です
蝶番の凹内のヤスリ掛けを終えた様子です

延々と下ごしらえが続いています。
こちら、オーダーメイドのブックカバー作りの模様です。
仕上げ用のヤスリを掛けたとこですねー。
続いてツルッツルに磨く工程ですな。

実はここで、重要なことに気が付きまして。
ノーマルな蝶番のブックカバーでの工夫でね。ちょっと細くしたんですよ。
折り返して貼り付けるのりしろの部分です。
型紙を共有してるもんで、今作ってるのも細くなってます。

今回は四隅に分厚い飾りが付くデザインです。
厚みがあり過ぎて、縫い穴を開けるのが難しいでしょうね。
これは…一工夫しないと。