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2016年6月23日(第二部) 作ることは、生きること

革の蝶番になる穴を開けまして
革の蝶番になる穴を開けまして

今宵も更けて参りましたね。
ぼちぼちウィスキーでクダでも巻いていきたいと思いま~す。

さて、今夜のオーダーメイドの名刺入れ作りは~…
小さい穴をいっぱい開けました~。
お馴染みですかね?
革の蝶番になるとこです~。

「めんどくさそう」って思いますかね。
いえいえいえいえ。
時間を忘れて開けてますよ。

ここまでが裁断の工程です
ここまでが裁断の工程です

最初に水を含ませて名入れの刻印をした革も切りまして。
裁断完了で~す。

そう言えば昔さっ、なんだかの映画でこんなやり取りがありまして。
男「あなたにとって、音楽とは?」
女「…全て」

なんていうタイトルだったかな~?
しかしまぁ、誰にでもそういう対象ってあると思うんだ。きっとね。

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2016年6月23日 ここから山場、オーダーメイドのがま口と小銭入れ作り

がま口の本体のパーツです。
がま口の本体のパーツです。

ここからが山場です。
オーダーメイドのぷっくりがま口とレザー蝶番の小銭入れ作りの模様です。

なんと言ってもこのがま口。
縫ったときにどうなるでしょうかね。なにしろ初めての形です。
紙では2回も試作しまして、ここまでは順調です。
でも、そうそう思惑通りにいけるかどうか。

革の蝶番を成形します。
革の蝶番を成形します。

小銭入れの方も、そろそろ手縫いに入れます。
こちらは何度か作った形ですので、まず大丈夫でしょう。
でもでも、変わった縫い方をしますので、手強い工程に入るのは間違いないです。
それに、カスタマイズで付けた飾りポケットと内側のポケットの長さの計算が出来ていませんでした。
まるっきり偶然に、結果的に良い位置だったのが救いです。

がま口と小銭入れのパーツ達
がま口と小銭入れのパーツ達

反省が必要ですが…
やっぱり私ってめっちゃ運がイイねっ。
大変ですけど、こっから更に面白くなってくところですよ~。

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2016年6月22日(第二部) 革の名刺入れは薄い方が良い(私見)

斜め漉き(ゼロ漉き)した革の端
斜め漉き(ゼロ漉き)した革の端

雛菊「月様、雨が…」
月形「春雨じゃ、濡れてまいろう」
…那須はそんな霧雨の晩です。

そんな浮いた話、私には1ミリも関係ないんですけどもね。
せいぜい ふて腐れて濡れて歩くぐらいですけどもね。
でも作っているときはねっ、全てを忘れて楽しいです。

そんなわけで、オーダーメイドの名刺入れ作りの続きですよ~。
貼り合わせる革の隅っこを漉いてます。
薄く作るための ひと工夫ですね~。
浮いた話じゃなくて、漉(す)いた話ですね~。

6mm と 10mm 幅で漉き分けています。
6mm と 10mm 幅で漉き分けています。

前は、分厚くてしっかりしたのが好きだったんです。
ただ…使ってみると薄い方が断然イイ。
空っぽなんて、そうそう無いもん。(例外は有り)

「霧雨じゃ、すいてまいろう」

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2016年6月22日 がま口のマチって、何マチっていうのかなぁ?

でっかいヒョウタンツギ登場
でっかいヒョウタンツギ登場

ヒョウタンツギって知ってますか?
手塚治虫のマンガにちょいちょい出てくるアイツ。
ツギハギの豚みたいなの。
ブラックジャック先生もね、怒るとヒョウタンツギに変身したりすんの。

さてさて、がま口と小銭入れ作りの続きです。
どちらもマチを作ってます。

したっくれびっくり。
並べたら大きなヒョウタンツギじゃあ~りませんか(チャーリー浜)。

「こんにちは~」みたいな。
「いつもお世話になってます~」なんつって。

だいぶ下ごしらえが進みました
だいぶ下ごしらえが進みました

気をとり直しまして、マチについて。
どちらもマチがあることでグッと物入れとしてパワーアップします。
使いやすくなるしね。

小銭入れのは箱型なので函マチと言いまして、がま口のは…
あれっ?知らないなぁ。
ただマチとしか言わないなぁ?知ってますか~?

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2016年6月21日(第二部) 制作開始、オーダーメイドの名刺入れ

オーダーメイドの名刺入れ用のパーツ達です
オーダーメイドの名刺入れ用のパーツ達です

どうもどうもこ~んば~んはっ。
蒸し暑い梅雨どき、大変だったんじゃないですか?
お疲れさまでした~。
夏至ってことでね。一年で一番短い夜、いかがお過ごしでしょうか。
今日はここまでってことで、ウィスキーなど舐めております。

さて、夜の夢工場では新たな制作が始まっております。
オーダーメイドのレザー蝶番の名刺入れっで~す。

革の裁断が済んでますね~。
このパーツ達が名刺入れになるわけですけどもね。
1枚だけ型紙より大きく切ったのがあります。
イニシャルを刻印する1枚。

大きめの革に打刻しております
大きめの革に打刻しております

水を含ませて打つので歪みまして。
乾くときも歪みまして。
でもっ、余裕のあるサイズなら安心です~。

それにしてもアレですね。
夏至ってさ、小さい “っ” を付けると面白いよね。
少年マンガなんかでお馴染み。
ヤムチャあたりが新登場の敵にやられるときの効果音っぽい?
…そんなわけで、良い夜を。

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2016年6月21日 ベンズ(背中)とベリー(お腹)の床比べ

ベンズ(背中)とベリー(お腹)の床(とこ)の違いです
ベンズ(背中)とベリー(お腹)の床(とこ)の違いです

いきなり雨降りますね。さすが梅雨。
いやぁ、窓開けてたら吹き込みましてね。
ちょっとふて腐れておりまして。

さて、気を取り直して今日も楽しく作っていきたいと思いま~す。
ぷっくりがま口と小銭入れ作りの続きです。
一斉に床(とこ:裏面)磨きしました~。

いつも通り、トコ磨き剤をパックみたいに盛りまして。
「染み込むしみこむ」と唱えながらしばし待ち。
ガラス板で磨き上げます。

1枚目の写真では、牛の背中のベンズとお腹のベリーという部位による床の違いを撮ってます。
ピーンとハリのあるベンズをがま口の本体に。
柔らかいベリーを両サイドのマチに。
適材適所やね~って使いわけです。

見た目でも随分と違うものでしょう?
でもでも、ひとつながりの革で50センチ位しか離れてない部位から裁断してるんですよ。
面白いものですなぁ。

一斉に床磨きしました
一斉に床磨きしました

水分がたっぷり入りましたので、しっかり乾かしてから先に進みま~す。
…雨で濡れた床もね~。早く乾かないかな~。
「まんじゅう腐らせても床腐らせるな」って言うかんね。
お気を付け下さいませ。

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2016年6月20日 分かりにくい染色

アンティーク染めが入りました。
アンティーク染めが入りました。

人に非難されますと、メンタルが弱いのですぐ凹みます。
でも、ちょっと考えてみますと気付くときがありまして。
本当にね、無責任に言ってるだけっぽくね?とか。

さて、オーダーメイドの がま口と小銭入れの続きですよ~。
今日は染色です。
アンティーク染めという手口です。

これがね~。
お伝えしにくいんです。

打刻して凹んだとこに、赤い染料を入れてますけどもね。
しっかり茶色に染められた革では、違いが微妙すぎまして。

教科書的には「不向き」な組合わせです。
鵜呑みにしてたら生まれませんでした。

蛍光灯に近づけて斜めに覗いた様子
蛍光灯に近づけて斜めに覗いた様子

でもでも、この隠し味っぽいのが良いって思って続けてましたらね。
主にオーダーメイドでご依頼を頂けるようになりまして。

本当に明るいところでだけ赤が入ってるのがちょっと分かります。
向き不向きと、良しあしは別ものだな~って思う。

「おめ~には無理だ」とか言われてもね。
好きなことはやってみた方が良いって思んだよね。