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2016年8月29日 まもなく完成 “Wレザー蝶番の名刺入れ Yellow × Natural”

仕上がると黄色と生成りの境がはっきり分かるようになります
仕上がると黄色と生成りの境がはっきり分かるようになります

どっしゃ~んっとバケツをひっくり返したように降ったかと思うと。
突然パ~っと晴れ渡ったり、気付くと天気雨になってたり。
なんだかよく分からない那須の空ですけどもね。週明けからたいへんですね。

さて、こちらはもうすぐ出来あがりですよっ。
黄色と生成りの名刺入れっで~す。
最後の仕上げを進めております。

コバ(裁断面)にヤスリを掛けますと、黄色も生成りもほとんど同じ色になります。
でも、透明な樹脂を染み込ませて磨きますと、素材の違いがくっきり見えて来ます。
作ってて面白いとこのひとつですね~。

まもなく完成です
まもなく完成です

急げば完成させられるんですけども。
濡らして成形したパーツがひとつ生乾きなので、急がずです。

この作品は、最初にできたときは嬉しくって新着情報にも載せちゃったくらいですからね~。
丁寧に進めたいとこです。

それに、これから用事で出掛けまして。
「ちょっと堤防の様子みてくる」みたいな野暮用です。

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2016年8月28日 革の種類で削り方も変えますよ

革に合わせてキツメに調整しています
革に合わせてキツメに調整しています

夏が終わりますね。
夢花火の8月も最後の週末、いかがお過ごしでしょうか。

こちらは黄色い名刺入れが縫い上がっております。
仕上げがありますので、完成まではもうちょい掛かりますけどもね。

は~いっ、ここで今回のポイントで~す。
蝶番をかなりキツメに、押し込んでも噛み合わない塩梅にヤスってみま~したっ。

これまでに、同じ形の名刺入れは6つ作って参りました。
ナンバリングはしてませんけどもね。
もし入れるなら7と8が入ります。

で、これまでの革と比べてとても柔らかいんですね~。この黄色。
ちなみに、これまではアニリン仕上げの革。今回は染料仕上げです。
どちらもヌメ革の種類ですけども、微妙に特徴がちがいます。

縫い上がりです
縫い上がりです

ささやかな経験と勘を頼りにしたチャレンジです。
うまくいけば生成りのヌメ単色で作る道も開けるんですが…
はてさて、どう出ますかね~?
私の心はまだまだ夏模様ですね~。

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2016年8月27日 毎度長いのは下ごしらえで

ヘリ落しの様子です
ヘリ落しの様子です

週明けはまた台風だそうです。かなり大きいとか。
そして台風の名前を聞いて衝撃です。

「ライオンロック」(10号)

なんて猛々しいお名前だことっ。
…したっけ、どうしてもよぎるよね。
♪ベビベビベイビ…脳内に布袋さんの “スリル” が流れ始めます。
そこに飛び出すエガちゃん。
あれ・・うそ・・これがライオンロック?

やばいっ、ちょっと楽しくなってきた。
布袋さんもエガちゃんも大好きだもんで。

…とまあ、ニマニマしながらもですね。
今日も楽しく作っていきたいと思いま~す。

下ごしらえの済んだ名刺入れのパーツを組み立ててゆきますよ。
接着すると、ようやく作ってる感じがしてきたな~って見えるかも。

続いて縫って参ります
続いて縫って参ります

側面にヤスリを掛けまして、ヘリを落としてるとこを撮りま~した。
毎度ですが、長いのは下ごしらえですね。こっからは早いですよ~。

ちなみに、ライオンロックは本当に大きいらしいですからね。
気を付けましょうね。

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2016年8月26日 すべての工程は一度きりです

コバ(裁断面)に樹脂を染み込ませています
コバ(裁断面)に樹脂を染み込ませています

今週はけっこう大変だったんじゃないですかね。
ほらっ?初手が台風だったでしょ。
「連休明けはリハビリみたいなもんだから~」なんつってるところに。
でも大丈夫。
なんでかんでねっ、みんな大好き金曜の夕方で・す・よ。

さておきこちらは楽しく作っていきたいと思いま~す。
黄色い名刺入れづくりはもう少しで下ごしらえが済みますよ。
コバ(裁断面)の仕上げです。

ヤスリで繊維を削りそろえまして、樹脂を染み込ませて磨きます。
力は要らないんですよ。あくまでも優しくやさしく。
細かいですがね、全ての工程は一度きりです。大切なとこです。

下ごしらえ完了。そして組み立てへ
下ごしらえ完了。そして組み立てへ

それを言ったらね、人生だって全ての瞬間は一度きりですよ。大切にどうぞ。
などと言いながら、アイスカフェオレを飲みながらボサ~っと休憩中です。
うう~んっ、エエこと言ったがなっつって。

とろこで、夏バテなんかのね、個人的な目安なんですけどもね。
栄養ドリンクの効果が感じられない程度まで疲れたらアレですよ。
意地を張らない方がいいんじゃないかと思んですよね。

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2016年8月25日 革床をグリグリ仕込みます

黄色と生成りの磨いた床の違いです
黄色と生成りの磨いた床の違いです

閉会式で安部さんがマリオになったそうです。
ご覧になったでしょうか?

なにをかくそう、私もファミコン第一世代。
今にも起き上がりそうなカニに向かって兄弟をグリグリ押し込むなど、水道工事のおじさん2人による潰し合いに興じたのは良い思い出。

…さて、ときは流れて革の床をグリグリ仕込んでおりまして。
樹脂入りのワックスでパックしたあと、ガラス板で磨きます。

黄色の革の床がすごく発色いいですよね~。
気付かれたかなって思うんですが、生成りよりも色が薄いんです。
なめしの工程で脱色してから染料に浸したのが分かりますね~。

床に艶が出ています
床に艶が出ています

グリグリって言いましても、優しくですよ。
ほぼガラス板の重みだけで擦る感じでしょうか。

ヘタに力が入りますとねっ、くしゃっとねっ、起きたカニに当たったみたくなりますよ。
テテッテ テテテテッてなります。

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2016年8月24日 革の仕入れが厳しいです

蝶番になる穴を開けて…
蝶番になる穴を開けて…

…人生には楽しいときも厳しいときもありますね。
えっと、革の仕入れが厳しいです。
どのくらい厳しいかっていうと、ヤムチャが天さんに「逃げ出すなら今のうちだぜ」つったときくらい厳しいです。

黄色と生成りの名刺入れ作りの下ごしらえの途中ですが、真面目に仕入れのお話をしたいと思います。
実は昨日、たて続けに同じ内容の問い合わせがありまして。
残念なお答えしかできなかったもので。

ただ今、材料の革がとっても値上がりしています。
それだけでなく、種類によっては手に入らなくなってしまってます。

床(とこ:裏面)を磨いて…
床(とこ:裏面)を磨いて…

そもそも、昨年の前半まで海外で原皮が高止まりしてまして。
くわえて年初までの円安で、国内ではさらに高値となります。
どちらも落ち着いてきたといえ、すぐに川下まで解消するものではありません。
さらに、皮から革にするのに3カ月以上掛かるといいますので…
しばらくは「逃げ出すなら今のうちだぜ」が続くと予想されます。

そうは言ってもねっ、ヤムチャは愛されキャラですからねっ。
厳しい時期があったって、たまに調子に乗りながら楽しくやってけば良いと思うんで~す。

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2016年8月23日 難しい漉きの革です

漉いてつないだ革です
漉いてつないだ革です

「濡れまいとするから苦しいのだ」
…とねっ、昨夜は台風の中で半そでに短パンとサンダルで出掛けました。

したっくれ道が川みたいになってまして。
水遊びみたいなもんだね~って。
われながら柔らか頭だね~って。
そしたら足の裏になぞのゴミが貼りついてて涙目です。
なんだろ?詰め替え用のシャンプーの切り取った部分みたいなの。

そんなわけでね、雨にも負けず楽しく作っていきたいと思いま~す。
今日は革漉きです。

ご覧の黄色い革は、染料仕上げのヌメです。
端から10ミリを斜めに漉いたりするんですが、いつもの革より難易度高めです。

漉きおわりです
漉きおわりです

料理に例えたら、脂ののった肉を薄切りにする感じかな~。
でも、ここは乗り越えたいハードルです。
われながら上出来かな~って思っております。

台風にサンダルはイマイチでしたけど、こっちがうまくいけばOK牧場。