カテゴリー
ブログ

2016年11月10日 完成、オーダー品のシステム手帳

レザー蝶番のシステム手帳
レザー蝶番のシステム手帳

完成です。
オーダー品のレザー蝶番のシステム手帳です。

売り切れていたところに再制作のご依頼を頂けまして。
代わりが幾らでもある時代に、本当に嬉しいです。

ところで、2枚の表紙と背表紙とで、合わせて3つのパーツで出来てますよね。
今回は ひとつながりの一枚革を裁断して作りました。

なのでっ、よ~く見ると生前のシワの流れがつながってるんです。薄っすらですが。
ちなみにこういうシワは “トラ” なんて呼ぶんですよ。

まもなく発送です
まもなく発送です

…アメリカで食用として育った牛の皮が、栃木レザー社で革になめされ、ここでシステム手帳になって…
これからお客様の元で頑張っていくわけです。
なんだかワクワクします。

長くお役にたてますよう祈っております。
ありがとうございました。

カテゴリー
ブログ

2016年11月9日 なぜ手縫いはほつれないのか?

一針ひとはり縫っています
一針ひとはり縫っています

すっかり冷えるようになりまして。
冷え症とか大丈夫でしょうか?
私はちょっと辛くてね~っ、陽だまりが嬉しくてね~っ。

さておき、オーダー品のシステム手帳づくりの続きですよ~。
いつもながらの手縫いです~。

「なぜ手縫いはほつれないのか?」なんてね、写真に書きましたけども。
ほつれた糸を引っぱってたらエライことになっちゃったなんてね、誰しもあると思います。
ちっちゃい頃、面白がってひっぱっちゃってね~。

革の基本ステッチは、そのあたりよく考えられてると思うんですよ。
例えば1か所切れたとしましょう。
引っ張ってもほつれてきません。
本気でほつれさせるなら、一目ひとめ針を差し込んでこじ開けていかなきゃいけない。

縫い上がりました
縫い上がりました

なぜなら、2本の糸で縫い目ごとに螺旋状に縫い締められてるからです。
手間を掛けるのは見た目のためだけじゃないですね。
「ダイエットするのは人に見せるためじゃなく自分に納得するため」みたいな?

…そんな偉いっぷりしたこと言いますけどもね。
陽だまりで、一針ひとはり縫っております。

カテゴリー
ブログ

2016年11月8日 言葉に出来ない

噛み合わせを確かめながら削ります
噛み合わせを確かめながら削ります

どうもどうもお元気でしょうかっ、 To Be です。
1日2回の更新が続きましたけどもね、今日から1回に戻りたいと思います。

さて、引き続きオーダー品のシステム手帳づくりで~す。
接着が済んでヤスリ掛けに入ってますね~。

本当に一本いっぽん、噛み合わせを確認しながら削ります。
どういう塩梅に削るかは、正直、言葉に出来ません。

こころ 哀しくて 言葉にできない…っというわけではなくってね。
たとえば料理番組で「ほど良く煮えましたら~」みたいなものなんです。

削り上がりの様子です
削り上がりの様子です

ところで昨夜「長く使えないからスマホケースは作らない」みたいなお話をしましたけども。
システム手帳にはそれを解決しちゃう可能性も感じてるんです。

パーツが面白いんです。
市販されてるパーツ。

いろんなサイズの用紙やポケットばかりじゃありませんよ。
定規に計算機にタブレットパソコン。
挙句の果てにはスマホケースもあるからね~。

カテゴリー
ブログ

2016年11月7日(第二部) 断る仕事もありまして

革の蝶番の下ごしらえ
革の蝶番の下ごしらえ

吹けば飛ぶよな弱小の零細のくせに…
しかも時間が余ってるときでも…
仕事を断ってるとしたら、バカか怠け者だって思うかも知れません…

さて、今宵も更けて参りました。
今夜はこのくらいにしまして、ウィスキーでもやっていきたいと思います~。

オーダー品のシステム手帳作りはコツコツ進んでおりますよ。
昨夜開けた穴に両側から切り込みを入れてくり抜いてゆきます。

怖いのは、グイって切りすぎちゃうことです。
それで何度泣いたことやら。

切り抜き完了です
切り抜き完了です

ところで、この仕様の蝶番を使ってスマホケースを作れないかっていう問い合わせがちょこちょこあります。
でも、全部お断りしているんです。

それは何故か?
機種変更するでしょう。
長くて数年しか使えないものは作らない。
そんなバカなこだわりをね、貫いてみようと思んだよね。

カテゴリー
ブログ

2016年11月7日 完成、オーダーメイドのマウスマット

完成です。
オーダーメイドのマウスマットです。

奇をてらわずシンプルに作りました。
そのため、素材の良しあしと仕立ての基本が前面に出ます。
ある種の緊張感のある制作でした。

マウスマットは、使用時の革へのストレスが鞄や靴と比べてとても小さいと思います。
経年変化をじっくり楽しんで頂けたら嬉しいです。

長くお役にたてますよう祈っております。
ご依頼ありがとうございました。

カテゴリー
ブログ

2016年11月6日(第二部) 穴あけも3年

楽しい木槌の仕事です
楽しい木槌の仕事です

今週末は4連休だったりしたでしょうか。
「カレンダー通りだよ~」ってとこかも知れませんが…

さて、オーダー品のレザー蝶番のシステム手帳づくりの続きで~す。
どんどん穴を開けてゆきます。
これは楽しい木槌の仕事です~。

ハッと思い出したんです。
ほんとに初めての頃、好きだけど苦手だったな~って。

なんか分からないけどずれたり曲がったりするの。
もうねっ、心の表れか?と。
ネジクレ曲がった心が表れてるのか?と。

開け終わりました
開け終わりました

…それでもさっ、こんだけ開け続けていれば慣れるもので。
石の上にも3年ってほんとうかも知れない。

どんなことだってそうなのかも知れません?
あきらめたらそこで連休終了ですよ。

カテゴリー
ブログ

2016年11月6日 マウスマット最後の仕上げ

仕上げ前のコバの様子
仕上げ前のコバの様子

いきなりですが、仕事のABCって聞いたことあるでしょうか?
(A)当たり前のことを
(B)ばかにしないで
(C)ちゃんとやる
ですね~…

さて、まもなく完成っ。
オーダーメイドのマウスマットづくりの続きで~す。

ヤスリ掛けの様子です
ヤスリ掛けの様子です

最後はコバ(裁断面)の仕上げです。
クリンっと丸く削りましてね。
さらに細かいヤスリできめ細かく整えてゆきます。
そして、樹脂入りのワックスをたっぷり染み込ませて磨き上げます。

ところで、革の見立てって本当に難しいと思いませんか。
コバ仕上げはチェックポイントの一つです。

そもそも、この仕上げ方が出来るのもタンニンなめし革の特徴です。
シャアが圧倒的に多いクロムなめし革では出来ないんですね~。

幾つか見比べるだけで、丁寧さが分かるものですよ。ほんとに。
工程が単純ですから。
もし未経験でも、なんとなく自分にも出来そうに見えませんか?

なんちゃって。
自分からハードルを上げていくのこのくらいにしておきます~。