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2015年3月9日 大切なお湯加減

蝶番部分を接着してゆきます。
蝶番部分を接着してゆきます。

八方ふさがりで、もうどうにもならない。
そんなときも、気付きにくい細道があったり無かったりするものでして…

さて、蝶番のとこを折り畳んで接着しております。
オーダーメイドのブックカバー作りの模様ですよ。

2ミリの革を折り畳むのは、それだけで一仕事です。すぐ元に戻ろうとします。
しかも豚革の裏地は接着剤のノリがとっても弱いです。
グイグイ力を込めて圧着することも出来ません。表に打刻レザーを貼っちゃってあるので。
少しでもズレると、途端に仕上げが苦しくなる…

そこで登場するのがお湯です。
折り畳むとこに少しずつ染み込ませます。
したっくれ革は急に素直に曲がります。
糊もお湯を足して溶きます。じっくり位置合わせが出来まして。

たった一つ問題なのは、シミが残ることです。濡れジミですな。
そのシミの縁が手縫いの線と重なる塩梅でお湯を入れる湯加減ですな。

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